オーバーロード5 王国の漢たち [上]
- KADOKAWA/エンターブレイン (2013年12月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047292598
感想・レビュー・書評
-
「いまだ一人だからかな……」
アインズは寂しげに笑った。
もちろん、心を持ったNPCがいるのに、一人などというのは彼らに悪いだろう。ただ、こうも思うのだ。守護者たちの望む、アインズ・ウール・ゴウン、至高の四十一人のまとめ役を演じるために、鈴木悟を殺しているのかもしれない、と。
(P.138)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第五作目。
自らの弱さに苦悩しつつも、忠誠の対象である王女ラナーのために働くクライム。
アインズの命令により、リ・エスティーゼ王国の王都内で情報収集するセバス。
シャルティアに惨敗し腑抜け状態で敗走してきたブレイン。
ある日セバスが瀕死の女性を救ったことで問題が発生し、そして三人は裏社会を
牛耳る組織『八本指』に共に立ち向かうことになり…
まず感じたこと。「また風呂敷が広げられたなー」
前作のリザードマン編同様、アインズの直接の活躍は無し。
今後のアインズの活躍の凄さを引き立たせるために用意されたような話。
ただし!それが面白い。
王国戦士長であるガゼフやガゼフに匹敵するブレインには遠く及ばず、
才能すらないが、そのひたむきさにより自らを成長させるクライムの姿は
こういう物語では普通は主人公だよなー。
彼の葛藤もしっかりと描かれているし、セバスやブレインに出逢ったことで
「もしかして覚醒するのか?」なんて期待も出てきたりして。
さてさて、次作は王国編の下。
本気で逆襲してくる八本指との戦いはどう展開するのか。
そして、セバスの行く末は・・・? -
10/末読了
-
ナザリック一の良識人である(と思われる)老執事のセバスが主人公となる第5巻。
潜入調査ということで、おおっぴらに動けない制限があり苦悩するセバスがもどかしくも印象的でした。ゲスな小物相手に苦汁をなめさせられるシーンとか特に。そういうシーンがあってこそ、クライマックスの逆転するシーンでカタルシスが得られるわけですが。
あと、裏の主人公は3巻で醜態を演じたブレインさんですね。そういえばこの世界基準では強い部類の人だったことを認識できてよかったです。 -
セバスチャンすてき。
-
王都編。
最初のほうは退屈だったが後半、物語が動き出し面白くなってくる。
裏がありそうな後編が楽しみになる。
あいかわらず、終わり方がズルい。