斯くして歌姫はかたる 恋うる愚者に贖罪を (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2014年6月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047297098
作品紹介・あらすじ
再び"楽師"になるため、音痴の矯正に励む元・歌姫のイヴリーン。最近の日課はカタブツ優等生・オリヴィエからの逃亡!「俺が嫌いなのか?」-違う。彼の声を聞くだけで、甘く痺れておかしくなるのだ。そんな折、消えたはずの精霊・ひばりと自分の偽者の噂を聞いたイヴは楽院を抜け出すが、なぜかオリヴィエがついてきて!?逃亡どころか二人旅決定!えんため大賞受賞作、待望の第2弾!!
感想・レビュー・書評
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一人歩きする偶像の自分を手放したことに向き合うことで生まれる葛藤など、テーマも設定もとても良いのだが、キャラのエキセントリックな話し方など、癖のある文章で読みにくい。人により好みが別れそうな作品。
誰の会話か絵が欲しいと感じるような部分もあるが、コミック的な勢いがある。それに乗れれば楽しめると思う。
私は苦手。
一巻ほどテーマをはっきり感じなかったのも残念。
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シリーズ2作目
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変キャラ増量、ツンからデレ成分増加で、またしても可笑しかったです。単におもしろ可笑しいだけでなく、イヴリーンの心の傷が察せられるので、切ない気持ちにもなりました。が、自分で思っているほど、イヴリーンは孤独ではないよ。王一家から愛されているのを気付くべきだよ。
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シリーズ2冊目。
前作がデビュー作であり、お話も1冊でまとまっていたので続編は出るのかと少し心配していましたが、無事にシリーズ化するようで嬉しいです。
1巻のラストではイヴリーンとリュクシオルが良い雰囲気になっていましたが、今回はイヴリーンのツンデレに更に磨きが掛かってしまいリュクシオルが必死に追い掛ける形になってしまっています。
しかし、イヴリーンのツンデレ発言翻訳機能を取得したリュクシオルに、これからの攻略の光が見えた事で「良かったね!」と肩を叩いてあげたくなりました(笑)。
個人的に大変気になる青少年の身長事情ですが、イヴリーンと目線が同じだったリュクシオルの身長は今回やたらと牛乳を飲んでるシーンが多かった所為か、イヴリーンが目線を合わせる為にはわずかに見上げなければならない…という身長差になっています!
前作では哀しい結末になってしまったひばりの事だけが心残りでしたが、今回はご都合主義ともいえる展開で復活を果たしイヴリーンの周囲はまた賑やかになります。
リュクシオルの左目も何やら新たな問題がありそうで、次巻以降の布石を感じます。
登場する男性キャラの中で1番大好きな第2王子のヴァランタンとイヴリーンの恋物語を、if物語で読んでみたいです。(*^^*)
ただ、前作では気にならなかったのですが、今作は所々文章が読みにくく感じたのが残念でした。
3巻も楽しみにしています。