シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2014年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047298873
作品紹介・あらすじ
人を不幸にする"魔術師の靴"。その靴を蒐集するシンデレラの末裔・アランの靴店で働き始めたエデルは、厳しくも真摯(でも時々、挙動不審?)な彼の元で、充実した毎日を送っていた。そんなある日、竜巻事故で亡くなった少女の"銀の靴"が消える事件が!魔術師の靴と踏んだアランが事件を追う一方、エデルは靴の行方を知る人物からある勝負を持ちかけられ…!?靴と恋の物語、第2弾!
感想・レビュー・書評
-
「女性は食べ物や動物にたとえられると喜ぶ」
ジュディやセスの事が一件落着して、あとは締めだけ…となった穏やかな雰囲気が、アランの豚肉の例えで吹っ飛んだ。
何故桃とかフラミンゴでなく豚肉にしたのか、アランは豚肉に例えられて嬉しいのか、訊いてみたい。
大体、指南書のセンスもおかしい。女性を例えるなら、まず花だろ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新規の客を呼び込む季節になってきた。
そんな時に担当する事になったのは、かつての母の同僚。
前回の最後、彼が魔術師と分かったわけですが
一体どうするのかと思ったら。
オーナーの妹は別方向で事態を進めてくれますし
事件に集中した方がいいのか、関係を進展させるのか…。
いや、どう考えても的外れなオーナーの思考回路が
面白くて仕方ないですけど?w
なぜそこでその選択!? という突っ込みが
今回も満載です。
夢を諦めて実家に帰るから、すべてを捨てる。
それは勇気がいる事ですが、すべてを捨ててしまえば
自分ではなくなってしまいます。
叶えるべき夢として持ち続けるか
夢を夢として持ち続けるべきか。
それでも、捨ててしまうより辛い事はありません。
捨ててしまえば楽ですが、今までの自分を
作り続けてくれたものですから。 -
両片思い、すれ違いラブは数多の少女小説で読んでそのたび「素直になりなよぉ」と思ってきたけれど、ここまでお互い自分の気持ちを素直に伝えてる両片思いははじめてだわ。清々しいわ。アラン様の生真面目天然っぷりが光ってたいそう面白かったです。しかも格好いい。
-
悩める男は今回も迷走している
-
「責任を持つってどういうことだろう?」
靴職人としてだけではなく、つぎつぎふりかかる難題に一所懸命なエデルが好感。
悩める男は、大いに笑えたが、悩める乙女はとてもキュンでした。
ちなみに、冒頭のアランの険しい目つきは、テキストの”じっと彼女を見つめる”を実践中であります。
アラン突っ込みがいのある男で楽しい。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4258.html -
今回はオズの魔法使いが土台になっていました。
童話になぞらえているのも楽しみなところですが、
アランの残念な比喩力にわくわくしています。
女の子は食べ物に例えられるのが好きって指南書に書いてあっったからってあれは出てこないでしょう?という斜め上の感じがほんとうに好きです。 -
シリーズ2作目。
前回は「赤い靴」、今回は「オズの魔法使い」がモチーフになってます。
「オズの魔法使い」が好きだったから、かかとを3回鳴らすとか、かかし、ブリキ、ライオン、緑の魔女とか、テンション上がりました。
シンデレラの末裔と靴職人の少女、ラブ要素もあるけど(アランのピント外れまくりが◎)、ちょっとしたサスペンス?
次回作もあるのでしょうか。としたら、魔術師から抜けて、記憶をなくしたセスと何らかがあるんだろうか。
セスも、そうすんなりとは魔術師から抜けれないような気が。
一応、ハッピーエンド?でも謎や課題はたくさん残ってます。