月と夜の物語 恋を失くした男と愛を誓った娘 (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 39
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047303119

作品紹介・あらすじ

自らの天命を受け入れたライラは、魔術師の修行に励む日々。ザインとの仲も一進一退のままだ。そんな折、彼の祖国エルサムの帝王重篤の報が届く。ザインは元王子のシャールカーンを連れ戻すための罠だと言うも、ライラは彼らの抱える問題の為にも行くべきだと決意。ところがその国で、ライラはザインのものすごい噂を聞いてしまい…!?こんな男でも愛せますか?アラビアンラブ終章!

感想・レビュー・書評

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  • 終章らしく大団円です。
    ライラが前の巻で魔術師として自覚した割には、ファンタジー要素は忘れられ、陰謀渦巻く複雑な人間関係と鬼キュンな恋模様が展開します。
    曖昧になっていたシャルカーンとジャスミンの婚約話と、シャルカーン&マルジャーナとの関係がスッキリ。
    もちろん、それに関わるザイン&ライラとの関係もポイントを押さえた話になっていて楽しめた。
    登場人物の素性に触れ、本音が聞けて、ついでに丸く収まって、後味の良い読後感。
    とはいえ、ビーズログ文庫らしいローティーン向けの作品なので、ご注意。逆境で頑張るヒロインの、小気味よい掛け合いを楽しんでくれたまえ。

    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4629.html

  • 最終巻ということで。もっと読みたかったです。
    今後広げていけるお話だとおもうのでもったいない。
    できたら、外伝とか読みたいです。
    しかし、最近のビーンズといいビーズログといいいろいろ短くないですか?

  • シリーズ3巻目にして最終巻です。
    面白いのでもっと続いて欲しかった…!

    故国エルサムを捨てて旅に出たシャールカーンとザインでしたが、全てに決着をつける為にライラ達はエルサムへ向かいます。

    3巻は一言でまとめると、謎多き男ザインの過去暴露編でした!
    ライラに対する態度から女慣れしてるとは思ってましたが、予想以上に女遊びが激しかったようです。
    とは言っても、それ相応の理由があった訳ですが…。
    シャールカーンと帝位争いをしている異母兄ハールーンが登場します。
    シャールカーンの乳母だったザインの母親は、ハールーンの母親が盛った毒が原因で命を落としていました。
    互いの母親達と後宮内の終わりなき憎悪に巻き込まれながらも、ハールーンはザインの妹と恋に落ちたようです。

    …今回のお話の中で一番不憫に思ったのはハールーンとザインの妹の事でした。
    これ、物凄い悲劇の関係ですよね!?

    しかし、ライラは純真で優しくて包容力があって素晴らしいヒロインだと改めて思いました。
    ラスト近くのザインとのやり取りは天然小悪魔ライラが輝いて見えました(笑)。
    3巻はライラの魔術があまり活躍してしなかったのが残念でした。
    個人的にはライラの魔力の秘密について4巻で明らかになり、1巻以上の魔法合戦を披露して貰って大団円で終わりを迎えて欲しかったです。
    イラストが本当に可愛らしくて、相乗効果で大好きな作品になりました。

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