あれよ星屑 3 (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 203
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047305366

作品紹介・あらすじ

戦争で家族と引き離された浮浪児、命からがら日本へ戻った引揚者、出撃前に敗戦を迎えた元特攻兵。誰もが消えない傷を背負う時代に、男たちは……。

敗戦後の陰惨さと熱気がごた混ぜになった時代の空気を、鮮やかに描く話題作!

感想・レビュー・書評

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  • 中国の戦地で生死を共にした元班長・川島と巨漢の門松を軸に、戦後の闇に迫るコミック。
    戦時の中国を描く2巻の後、舞台は再び焼け野原の東京に戻る。

    家族と引き離され、同じ境遇の者だけで力を合わせて生きる浮浪児たち。満州から日本に逃げ帰ったものの、生活する術もなくよんどころなしのいかがわしい商売をする夫婦者。戦死した上官を慕い、自らも出撃するつもりであったのが、終戦を迎え、行き場をなくした元特攻兵。
    焼け跡では誰もが傷を抱え、しかし、日々を生きねばならなかった。

    本海丸と名付けた犬を飼い、共同生活を送る浮浪児たち。田んぼでエビガニ(=ザリガニ)を取って売るなど、目端が利いて逞しい。
    いつか、海の側でみんなで暮らそう。そして父ちゃんや母ちゃんをそこで待とう。
    ささやかな夢は美しく、哀しい。「刈り込み」がその夢を踏みにじる(cf:『浮浪児1945‐: 戦争が生んだ子供たち』)。

    元特攻兵は「訳あり」である。出自の「訳」と現在の「訳」の2つを抱える。
    粗暴だが、直情径行で誰とでも仲良くなる門松は、徐々にその秘密を知ることになる。

    入隊する時、家族とのつながりを断つ決心をしていた川島。焼け野原で、その後の消息を探そうともしない。けれども運命の糸は望まぬ再会をたぐり寄せつつあった。

  • 借り本:2016/01/22

  • クオリティが全然落ちない。すごい。

  • 満州引き上げの性行為ショー夫婦。(つげ義春ふう)
    戦災孤児。
    韓国人にして日本人。

  • 終戦直後のドサクサにまみれた日本を体験した世代ではないけれど、
    この時代の空気や匂い…をリアルに描かれていると思う。

    内容と画風がすごく合っている。

  • 山田参助さん、絵上手すぎ漫画上手すぎ……!

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著者プロフィール

漫画家。『あれよ星屑』(KADOKAWA/エンターブレイ ン)が2019年に手塚治虫文化賞新生賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。その他『ニッポン夜枕ばなし』(リイド社)など。

「2021年 『戦前尖端語辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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