深爪式 声に出して読めない53の話

著者 :
  • KADOKAWA
3.81
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本棚登録 : 421
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047343160

作品紹介・あらすじ

Twitterフォロワー11万人突破!!
下品な仮面を被ったツイート女王、
深爪による高感度エッセイ!
電子版2冊分に書き下ろしを加えた決定版が、
ついに書籍化!


ハードコア&パンクな内容にして、
そのじつは無名の一般主婦。
「ひどすぎる!だけどおもしろい!!」
「セキララなオンナの本音が満載!」
など各方面から大反響。
恋愛、SEX、人生、SNS、
家族、社会ネタとジャンルを走破、
下ネタ全快!核心に迫る深爪ワールドをご堪能あれ。


深爪すぎて爪は短いけど、
確実にあなたの心に爪痕を残します。


・GLAYのHISASHIさんからの推薦コメント
矛盾と混沌から生まれた鈍色(にびいろ)のDIVAは今日もクソリプにまみれている、そっとイイねを押した僕の爪はやはり深かった… 
by HISASHI(GLAY)

感想・レビュー・書評

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  •  予約注文しておいたものが今日届いたので、さっそく読了。

     「無名の一般主婦」(本書の帯より)でありながら、ツイッターのフォロワーが11万人を超えるアルファツイッタラーによる、初の紙書籍。
     既刊の電子書籍2冊(『深爪な愛とセックスのはなし』『深爪な家族と人生のはなし』)をまとめ、電子書籍1冊分の書き下ろしも加えたエッセイ集である。

     「声に出して読めない」と副題にあるとおり、下ネタが多い。とくに、全5章中の第1章は丸ごとセックス・ネタである。わざわざ最初の章にセックス・ネタを集めてくるあたり、読者の倫理観に対する不敵な挑発という趣。

     下品か上品かといえば下品だが、けっして不快ではない。むしろ痛快。並々ならぬ知性と批評眼と文章センスを兼備した、極上の下ネタ・エッセイが並んでいる。

     それに、下ネタに終始しているわけではない。社会時評的エッセイにも卓見が多いし、家族ネタのエッセイには胸にしみる感動編もある。
     硬軟両面で恐るべきテクニシャンぶりを存分に見せつける、好エッセイ集だ。

     あとがきによれば、「ナンシー関氏に憧れてコラムめいたものを書いた」のが、物書きとしての始まりであったという。
     「いまどきの新しい書き手は紙メディアからではなく、ツイッターなどから出てくるのだなァ」と、紙メディア育ちの私はある種の感慨を抱いた。

  • 声に出しては読めないが、声を出して笑うようなエピソード満載。ツイッタラーである著者の言い回しに笑ってしまう部分も多分にあるが、そこも含めて面白い。
    達観してる部分もあり、非常に大人なことを言ってるのに、そこに混ざってくるお下劣ワード。もうわざとやってるとしか思えないが、何故だかクセになる。本当に仲のいい友達にだけこの本の存在を教えてあげようと思う。

  • 深爪さんは普通の人だ。
    突飛なエピソードもなければ、感動するようなエピソードも、泣けるエピソードもなかった。
    特段印象に残る話もフレーズもなかった。

    しかし面白い。気づくとアマゾンで続巻をポチっていた。

    一つ一つの出来事や感情を深堀できる人、そしてそれを納得できる言葉にする人のことを、「頭がよい」と思う。
    深爪さんは頭がいいなと思う。どれもささやかな日常のことなのにとても面白くて、共感できるのだ。

    SNSやブログから、一般人がこうして本を出版することが増えてきているようだ。
    私は中学生以降の15年間、ほとんど活字を読まずに成長したので、素人がエッセイを書籍化できる時代にびっくりした。ここ最近、本を読むようになってからは、そういう本ばかり読んでいるのだけど。
    芸能人のエッセイは、どこか鼻につく部分があって(私がそういう目で見ているからなのか)未だに敬遠してしまいがちなんだけど、一般人のエッセイは勝手に親近感がわいてしまう。あるある!をうまく言葉にしているこの手の本は、疲れた時にだらだら読んでいたい。終わりに差し掛かると、読み終わるのがさびしくなる。

    私はかなりの心配性で、常に色々なことにあーやばい。どうしよう!と思っている。
    生理がこないこともやばいし、仕事もろもろ報告できてないのやばいし、セミナーの報告資料全然まとまってないのやばいし、友達全然いなくて休み暇すぎるのやばい。人からの言葉で傷つくことはあんまりないけど、自分で悩みを創り上げて勝手にがんじがらめになるタイプだ。こういう本は、誰でもそれなりに色々抱えながら生きてるんだなと教えてくれる。わたしは説得力のある言葉を通じて、少しずつ自分を許しているような気がしている。

    ちなみに、この本のサブタイトルは「声に出して読めない53の話」だ。声に出せない、はもちろんだが、電車の中でこの本を読むことさえも少し恥ずかしい。
    今日彼に会って最近何読んでるの?と聞かれた。深爪流だよ。めっちゃ面白い。と言いたかったが、言えなかった。コナンオタクであることは酔った勢いで暴露してしまったが、深爪流を読んでることは言えなかった。
    深爪式と深爪流を読んでること、およびその内容を彼に伝えることができれば、私たちはもっと距離が縮まるように思った。

  • アルファツイッタラー・深爪(@fukazume_taro)さん初の紙書籍。電子書籍になじみのない私には僥倖でした。

    とにかく赤裸々。男性からも女性からも「もう勘弁して!(男/夢を壊さないで!)(女/ネタバレしないで!)」と懇願されそうな下ネタが惜しげもなく投下されるんですけど、不思議とそんなにエロくはない……という奇跡の筆致を実現。
    下手なコラムから漂いがちな「うまい事言って感動させてやろう」とか「ゲスい話をすれば読者は喜ぶだろう」みたいな臭いがしないので、キレキレの下ネタもご家族のお話も同じ温度で読んでしまいました。

    性愛、SNS、日常、人生、そして家族について。口先だけのおもしろネタ本ではなく、全て深爪さんががっぷり四つに組み合ってきた経験から出た言葉なんだなあと思うと、その真摯さにこちらの背筋も伸びる思いです。
    たとえそれが何袋の話であっても……。

  • Twitterをいつも拝見し、キレッキレの下ネタの数々にこっそり爆笑していました。
    さすが深爪さん、渋谷の本屋でラスト3冊でした。思わず彼氏と衝動買いしたので、これからシェアするところです。

    きっと世の中の女性の多くが考えているだろうけれど、口が裂けても言えないネタの宝庫です。
    キラキラ女子によるマウンティングの恐怖と謎、女性の自慰のタブー視……「わかる」「それな」とふぁぼを投げたくなる事必至。
    下ネタだけでなく、話は人間の深いところにまで入っていきます。真面目なトークに突如下ネタが出現しますが、これまたセンスのある文章で、いやらしさを振り切って清々しい。

    とても立ち読み出来ない内容なので買うしかありません。買うべし。

  • 度々声出して笑ってしまう電車では読めないNo.1本

    なんておもろい人なんだ、、、、。

  • モヤモヤしてた時に読んだら、くだらなさすぎてめちゃ元気出ました。悩んでることがアホらしくなりました。ほとんどがお上品ではない内容ですが、お父様のお話とかいい話もありました。

  • 確かにコレは声に出して読めないわ…という下ネタに始まり、後半は何だか色々考えさせられたりも。

    勝手に同年代だと思ってたけれど20近く年上でした。
    うん、追いかけてみよう。

  • 陰毛を「きっちり整えられた関●メンディー」、韓国語でジンクスの発音はチンカス、筆者の玉袋愛、、、などなど最初の章から、とんだイロモノ本を選んでしまったと思いながらも、その語り口がツボにハマって読んでいたが、読み進めていくうちに、ほんのり切ない話(いい話風)も出てきて、おやおやとなり、更に読み進めると、この人、なかなか核心を突く言ってるぞ。となり、心に刺さる言葉あり、最後には不覚にも?泣かされてしまった。面白かった。フォロワーになりました。

  • 玉袋の話がおかしくておかしくて、何度読み返しても同じところで笑う。こういうのをツボっていうんだろうな……。
    わたしが見ているのは相手のほんの一部分でしかないんだと、一冊を通して知る本。前半と後半、同じ人が書いているんだもんねえ。しかも、他人に見せてもいいと判断したところを切り取っているわけだからなー。底知れないなー。

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