言の葉の庭

  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047347892

作品紹介・あらすじ

*加納新太/著では本編の完全ノベライズ版となります

感想・レビュー・書評

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  • 人の心に敏感でしかも強い耐性力を
    備えた存在になることです。

    そうできない人が多いから
    なれる人はそうなるべきだと思います。

    でも、どうやったらそうなれるのですか?
    それは、
    力強く前に進む姿を見せることです。

    この言葉のやりとりが素敵でした。


  • 新海監督のこれまでの作品の絵をイメージして読み終えました。
    透明感が素晴らしい。

    新海監督作品は青空が綺麗だけれど、都会の真ん中の雨に濡れた日本庭園の公園ってイメージも想像しやすい。
    悪意のカタマリもそれなりの理由や形があって、読んでいて悲しくなったり。
    中高生にオススメしたい。

  • 「子供が大人かではなく、人の心に敏感で、しかも強い忍耐力を備えた存在になること。そう慣れない人が多いから、なれる人はそうなるべき。」
    →具体的には、「強い力で前に進む姿を見せること。それが第一歩」

    ゆきのさんが「あなたはもちろんあなた自身のために前に進んでいるのでしょうけど、私には、あなたが私のために前に進んでくれているように思えることがある。」といっていた。
    →1人が前に進むと、もう1人も前に進めるということか?

  • 深夜の3時に放送してたけど前半で寝落ちしてしまった……

    ってな事で、原作 新海誠、著 加納新太の『言の葉の庭』

    靴職人に成りたい、ちょっとスレてる高校生のタカオ。
    雨の日は通学が億劫になってて、決まって午前は有料公園の東屋へ時間潰しへ。

    その東屋で不思議な女性と出逢って、気になる存在に……。

    しかし、彼女と会えるのは雨の日の公園の東屋だけしか会えないがお互い名前も名乗らず他わいもない会話のみで終わる。

    何時しか雨の日を楽しみにするタカオとその女性の関係がひょんな事で判明するのじゃが……。

    切な過ぎるが前を向いて生きる勇気を貰えるかなw
    寝落ちしたのが悔やまれ過ぎる
    ⁡⁡
    ⁡映像で早く観たいな。

    2018年4冊目

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745518

  • 「自分しか知らない」「二人だけが知っている」そういう他人に共感されない時間を過ごすこともまた、青春である。

     若者ゆえに、孤独を恐れて、他者と共感することに必死で、「ウェーイ!いつメンサイコーかよ!」と叫ぶ。誰でもできる「おすすめ」を手当たり次第に経験して、他人の価値観で自分を塗り固めて大人になっていく。そういう社交的な若者には到底なれない。そういう若者の粋な話。

     閉鎖空間。そういうテーマがありそうなおはなし。

     少年は満員電車という人にあふれる閉鎖空間に吐き気を催す。
     少年は皆で同じことをさせられる、自分の興味ないことを強いられる学校という閉鎖空間が嫌いだ。
     少年は他人が理解できないような趣味を持ち、革靴に興味津々で、せまい団地の閉鎖空間で日夜シコシコと靴を磨いている。
     少年は友達もいるしバイトでも活躍してるし案外社交的で、ペルソナを被って対人関係を演じている。

     少年は入場ゲートをくぐらないと入れない公園を見つけた。雨の日にしか行かないから東屋からは出られない。この閉鎖空間のことは自分しか知らない。家族も学校の友人も先生も、誰にも知られていない。いや、自分とあの人、二人だけしか知らない。

     この他人にはわかってもらえない経験をしたって言うことが、少年にとって人生の財産になる。


     自分しか味わっていない、自分たちしか経験していないような思い出。そういうオリジナルな記憶を、私たちはどれだけ持っているだろう。

  • 読了。すごいと感じた。映画のイメージを全く壊さずに、知りたいことを教えてもらえた気分である。雪野先生の手紙を読みたかったが、映画では、わからなかった。小説を読んで、新海誠の小説より、しっくりきた気分である。

  • 原作ですね

  • 新海誠監督が描く「小説 言の葉の庭」は、映画では描き切れなかったであろう登場人物のバックグラウンドが描かれて、正直そのギャップに少しびっくりしたところもあったが、この本は、映画の世界観から、できるだけはみ出さないように忠実に丁寧に描いている印象を受けました。映画を見直しているような感じで楽しめました。

    追加された製靴専門学校でのやり取りがとても素敵だったし、深夜の映画を見ているシーンが光景がここでの感情につながって来るのかと、そういったちょっとした伏線なども非常に面白かったです。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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