殺戮の天使 3 ONCE IN A BLUE MOON

  • KADOKAWA
4.40
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 171
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047349308

作品紹介・あらすじ

レイとザックの前に現れた、何の変哲もない「民家」。
だが、リビングに入ると部屋の中は血まみれ。そしてレイは突如として取り乱した。
「お願い、ザック、今すぐここで殺して! なにも知らないままで!」
そのまま失神したレイに呆然とするザックは、家の中を歩きはじめる。
レイが一体何者なのかを知るために。だが、ザックが辿りついた先で目撃したのは――。
果たして二人は「約束」を守りぬき、無事にこのビルから脱出できるのか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全員が殺戮の天使でした!
    ビルに来る生贄は、神父グレイが毎回犯罪者とかを連れてきてたのか、謎ですね。
    ダニー先生の過去はやるせなさを感じると同時に、意外と1番人間臭い感情を持ってたんだなと思いました。

    ラストの行方は誰も分からず…一緒に心中か、本当に笑えるまで一緒に生きるのか。
    恋愛とか友情だとか、生温いものでは言い表されない2人の絆が大好きです。
    ですが、迎えに来た殺人鬼ザックの台詞が、どうしても物騒なプロポーズにしか見えません。
    出来れば一緒に暮らして、お互い愛情というものを知っていって欲しいです。

  • みんな耐久力高いな。
    とてつもない大怪我ばかりだと思うけど、なかなか致命傷にならない。
    彼らが自分の世界に篭ってしまったのは、元は外部の影響。
    その外部との関わりを自分から取り戻しただけのこと。
    でもそれにはものすごいエネルギーが要る、ひとりでは難しい。
    本当の意味でお互いがお互いの隣にいることができたのだろう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

チレン(きな・ちれん)
京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる。近著に、引きこもりの少女の部屋と京都が舞台の恋愛ミステリ『これは花子による花子の為の花物語』(宝島社)がある。黒歴史と少女の淀みを描いたミステリ小説『みんな蛍を殺したかった』に続くのが、本作『私はだんだん氷になった』である。

「2022年 『私はだんだん氷になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木爾チレンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×