A子さんの恋人 5巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047351400

作品紹介・あらすじ

帰国を約束した日まで2ヵ月を切り、A子は決意する。デビュー作を描き直し、自分の気持ちに答えを出す事を。奇しくもその頃、A君とA太郎も待つ事をやめて動き出す。「先送り」という甘美な地獄を抜け出せるのは一体誰なのか。モヤモヤな三角関係、その“終わり”の始まりとなる第5巻! 阿佐ヶ谷での姦しい飲み会やA太郎宅のボヤ事件など、愉快なエピソードを多数収録。ゆうこが恋人ヒロ君を実家に連れて行く番外編「U子さんの恋人」も必見です。

感想・レビュー・書評

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  • 毎年9月のお楽しみになっている。
    だけど、もう次の巻で終わりなのか。

    4巻で「いい大人って何?」と立ち止まり考えつつも、5巻ではいよいよ登場人物達が次の人生に向けて動き出してしまった。

    当然「いい大人」なんて模範は存在せず、各々がそうだと思ったものが答えなわけだが、5巻ではA子以外は「いい大人」になろうとしている。

    A子はなんて贅沢なんだろうと思う。
    中途半端な自分に酔っているとも見える。でも、そうなってしまう気持ちは分かる。
    かといって時間は待ってはくれないんだ。現実逃避も悪いことじゃないけれど、決めなくてはいけないこと(それも他人が絡んでいる物事ならば尚更)はきちんと決めなくては。

  • 「お互いの悪いところをわかった上で「ふたりで許し合って生きていきませんか?」って言ってるんじゃない?」

    共に生活することにまつわる悩みを適齢期の人びとはしばしば口にする。現代人が陥りがちな事態として、お金や家事労働やセックスのようなわかりやすいメリットを得ようとして打算的に人といっしょにいることを選ぶのは結果的に不幸を招くように思える。‪でも、互いの至らなさを許し合うための関係をもつことができたらそれはきっと人生にとっていちばんいいことなのかもしれない。

    あと、ヒロ君みたいな善良な人間と付き合うことの大切さってありますよね。それはとてもよくわかる。

    青林工藝舎時代の作品を読んだことのない読者も少なくないはずなので「部屋の少女」がまるまる登場しているのは謎の感慨深さがありますね。

    『こいいじ』なんかもそうなんですけど、づけづけ踏み込んで正論をふっかけてくる実家のオカンが漫画で描かれているのを見るのが好き。

  • 残り1ヶ月。みんな少しずつ進んでいて、そこから旅立とうとしている。ヒロ君が意外と見るとこ見てて、びっくり。鱗ぽろぽろ。「考えるな 感じろ」 いつも通りってなんだろうな。そこから外れると、ものすごく焦る。A君とA太郎の直接対決ってことになったりするのだろうか。

  • 次巻で終わりかなぁ。やっぱりA君が好きだなぁ。
    少しダメな大人たちが止まっていつものメンバーでずっとダラダラしているのかと思ったらみんな前に進み出した。悲しいけど楽しい

  • ついに!!!

  • 最後の疾走感たるや・・・
    圧巻、もう一度読み直そう。

  • ヒロくんがいう「お互いの悪いところをわかった上で『ふたりで許しあって生きていきませんか?』って言ってるんじゃない?」はゆーこ、けいこと共に目から鱗が落ちた

  • 状況変わっていく……。7巻で終わりなんだそう。

  • 5巻もサイコーでした。どっちに着地するのかわからなくなってきた。(2018年10月8日)

  • 相変わらず5巻に入ってもダレることなく面白い。
    人物達の関係的にはダレてるけど。
    U子の見る目は素晴らしいな。

    A太郎は自分で描いちゃえよー。と葬式の回あたりからずっと思っている。
    まず作品作らないと、A子とは会話にならないんじゃないか。

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著者プロフィール

一九八〇年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。二〇〇〇年にマンガ家デビュー。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。コミックス『はこにわ虫』『いつものはなし』(ともに青林工藝舎)、『うさぎのヨシオ』『A子さんの恋人』全七巻(ともにKADOKAWA)、作品集『近藤聡乃作品集』(ナナロク社)、主な個展に二〇二三年「ニューヨークで考え中」(ミヅマアートギャラリー/東京)、二〇一九年「近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前」(三菱地所アルティアム/福岡)がある。二〇〇八年よりニューヨーク在住。

「2023年 『ニューヨークで考え中(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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