- Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047353305
作品紹介・あらすじ
木下くんと九森さんは、この惑星にふたりぼっち…? 天下に無類の鬼才・宮崎夏次系が贈る、すこしSF(エスエ・フ)なスペース冒険譚!
感想・レビュー・書評
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読んだ人の9割がその独創的な感性にやられて読むの辞めるかもしれない。私はその1割でも構わない、読み続けたいと思う。我ながら宮崎夏次系を盲信していると思うが捨て置かない魅惑が宮崎夏次系にはある。「よっしゃあ 武士!」「まるだしの可能性がある」「バナナチップスになられたのです」などの台詞がとてもよいのです。
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"「何十年もここに暮らしてきたのに
地下があるなんて知らなかったのでしょう?
誰か居たらどうするんです?」
「誰か居たら…嬉しい!」
「あなたは…分かりあえないものがいることに
もっと恐怖を持つべきなのです」"
宮崎夏次系さんの本の中でもこれはダントツに好き……!
1話が短いのに話が進むごとに世界がみせる景色がぐるりぐるりと変わっていく。
あまり意味のないSF味のする奇妙なだけの設定だと思っていたものが伏線でしたと牙を剥く瞬間にときめいてしぬ。
最後のある意味大ショックなシーンがとても好き……。木下くんの表情が、場に似合わぬ優しげな表情が堪らなく好き……。この回で木下くんが着ている服が九森さんのものだと気付くのが遅れたけど気付いてなんとも言えない気持ちになった。ただ寒いだけなら半纏でも良い訳で……。
幕間の培養肉たちも良い。 -
人類がほぼ絶えてしまった、地球によく似たどこかの星でベストセラーを夢見る青年・木下と、流れ者の培養肉・おにくとのSF(すこしエスエ・フ)な淋しさ漂うものがたり。
「身体を持っている限り人はずっとひとりです」(p116)というジョーン・Kのことばに妙に納得。
けどバナナチップスにはなりたくないな…
こんな状況にありながらも木下は基本的に飄々としているが、光の表現的にはあまり心は闇に陥ることはなくて自分を保っているように思える。が、p138の野良培養肉に眼を喰われた時は影に向かって歩いているのと、「来るんじゃなかった」とネガティブな発言も見せている。
正直、1巻時点ではなんとも判断が難しい作品。
1刷
2021.7.18 -
夏次系先生の作品でもギャグテイストの作品はあんまり好きじゃないんだよな⋯と思いつつ読む。意外とシリアスな展開。とりあえず次巻も買う。
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宇宙戦艦ポチョムキン!
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人類が消えた惑星に住む主人公を通して描かれるSF。世界観好きすぎた
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「ハタチの時から身長も生命線も止まってて」
間がある。
フロイト的に言えば、感情の消費が節約される心地よさ。
なぜだか、お母さんが恋しくなる。SFなのに。
近未来の輪廻。
人工肉に乳歯が生えるところが肝。 -
2020/1/3購入
2020/1/26読了 -
今回も夏次系全開の世界観でした。
いつもよりのんびりした作風という印象。
オチはよく分からなかったですが、雰囲気はとても好きです。