立て板に泥水

著者 :
  • KADOKAWA
3.68
  • (5)
  • (24)
  • (12)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 206
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047357815

作品紹介・あらすじ

・人生・恋愛・エロ・SNS…止まらない深爪節。Twitterフォロワー数17万人超え、大人気ツイッタラー深爪が贈る怒涛の痛快エッセイ。

「自己責任論ブーム」は日本を殺す/不倫騒動で浮かびあがるベッキーの真の姿/日本は本当に「スゴイ」のか/それでいいのかフジテレビ/『君の名は。』に感動できない/『カルテット』で知る、ネットでドラマを楽しむことの功罪/それは本当に「お得な裏ワザ」なのか/フジテレビ、おっさん説/「クックドゥ」は断じて手抜きではない/ケンタッキーとピコ太郎に知る「幸せな人生」への近道/24時間テレビが救うもの/『蜘蛛の糸』が課題図書にされる本当のワケ/炎上する人、しない人/池の水を毎週抜かないで/結婚相手は本能で選べ/国民的アニメにまで波及した「ハロウィン」の浸透力/年賀状にまつわるエトセトラ/乙女化する役所広司に萌えが止まらない『陸王』/夫の実家ですごす憂鬱な正月を乗り切る最高の方法とは/女子高生も手軽に稼げる「パパ活」の落とし穴/究極のベタドラマ『わろてんか』にわろえない/ドラマ『隣の家族は青く見える』は現代コミュニケーション術の教科書だ/味噌汁をこぼされて怒鳴る人、怒鳴らない人/「キライになったわけじゃない」はやさしさなのか/なぜ、エイプリルフールのウソはいちいちおもしろくないのか/「性教育はセックスを助長する」は本当なのか/「楽」は「悪」なのか/「父の日」を忘れないで/「いつもありがとうございます!」が苦手なワケ/ぜんぜんロマンチックじゃない七夕のお話/「華々しく散る」という美学に一石を投じたサッカー日本代表/ニセモノがホンモノに変わる奇跡の物語『義母と娘のブルース』に希望を見る/学校なんて行かなくたっていい」は救いの言葉なのか/爆乳少女の表紙は女性蔑視の象徴なのか/子どもたちを脅さないで/ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』の急展開で知る、テレビに対する常識の崩壊/「流行語大賞」に知らない言葉が紛れているワケ/2018年のNHK紅白歌合戦はすばらしい「最終回」だった、というお話/ZOZO前澤社長が我々に教えてくれたこと/最近の小学生のエロ事情/「お客様は神様です」の真意/「ダメなモノはダメ」を考える/それは本当に「逆」なのか/新元号発表でワリを食った人たち/失ってわかる「ウンコをしないアイドル」のありがたさ/NHKに贈る言葉/ひとりよがりな善意ほど厄介なものはない、という話/タピオカブームに思う/金儲けは卑しいことなのか/「魔法のシール」の思わぬ副作用/インターネットにおける最高のストレス解消法とは/胴長短足女が輝く夏etc

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 週刊誌の連載だけあって、執筆当時の時事ネタ多め。
    「あったなー」と懐かしくなるテーマもあれば「今も変わってないよなー」って思うテーマもあり……みたいな。

    思うに、深爪さんの文章のよさは「世間一般の多数派の範囲内で、いちばん個性的」なところだと思う。
    みんなが思ってることをバシッと言語化しつつ、新しい視点も持ってきてくれるような。

  • 面白かったです。
    年代や考え方が似ているように思いました。
    面白く読んで後には残らない。理想です。

  • 「ツイッターから誕生した人気文筆家」である深爪の著作を読むのも、これが4冊目。
    今回は発売日に紙の本を買って、一気読みした。

    『深爪式』の「あとがき」には、「思えば、ナンシー関氏に憧れてコラムめいたものを書いたのがはじまりである」とあった。
    本書は『女性セブン』の連載コラムの書籍化であるせいか、テレビドラマ・ネタや芸能人ネタが多く、「これまで以上にナンシーを意識したのかな?」と思わせる。

    もっとも、ナンシーと深爪ではかなり資質が違う気もする(どちらが上という話ではなく)。

    たとえば、キレッキレのシモネタを最大の武器とする深爪に対し、ナンシー関はシモネタが好きでも得意でもない人だった(リリー・フランキーとの対談集『小さなスナック』では、リリーが随所で繰り出すシモネタを嫌がっていた)。

    ちなみに、本書は過去3冊と比べシモネタが控えめな印象だが、それでも、シモネタになると水を得た魚のようにいきいきとするのはいつもどおり。

    では、ナンシーと深爪の共通項はといえば、①意表をつく視点からの批評分析能力の鋭さ、②「言えてる!」とニヤリとさせる絶妙なフレーズを放つ能力の高さ……の2つであろうか。

    ナンシー関も深爪も、その能力をたとえば文芸評論に用いたとしたら、ひとかどの批評家になれたであろう。それをあえて、テレビドラマや芸能人や流行現象など、ありていにいえば「どうでもよいこと」の批評に用いている。そのスタンスがカッコいいのである。

    今回も、面白さのポテンシャルは少しも落ちていない。
    ②の例を挙げてみよう。

    《上戸彩を頼んだのに綾戸智恵を出してくるがごとき所業》(14ページ)

    《人生相談で「夫がぜんぜん察してくれなくてストレスが溜まる。どうしたらいいですか?」みたいな質問を見かけると「エスパーと結婚する」以外の答えが見つからないし、夫に「なんで私が怒ってるか、わかる?」と問いかけて正解が出ないとブチ切れるタイプについても「クイズ王と結婚すればいいのに」という感想しか出てこない》(177ページ)

    また、個人的にいちばん共感したのは、常連扱いが苦手だと表明した一編「『いつもありがとうございます』が苦手なワケ」。

    《私は「誰にも自分を知られていない空間」で時間をすごしたいのだ。(中略)
     だから、店員に「個」として認識された途端、その店から足が遠のくことはよくある》(145ページ)

    これは私もそうで、どんな種類の店であれ、店員に名前を覚えられるほど常連にはならないように気をつけている。常連扱いされたら、もうその店には行かない。

    ★4つにしたのは、私自身があまりテレビドラマを観ないので、細かいくすぐりがわからないネタがわりとあったから(とはいえ、そのドラマを観ていないと理解できない書き方にはなっていない)。
    テレビドラマも芸能ネタも大好きな人なら、私よりも本書を楽しめるだろう。

  • 何も役に立たたないが、単純に面白かった。リフレッシュに読むには良いと思う。

  • 今回はちょっと真面目、ちょっと突いてる。
    おふざけ満載のほうが明るくバッカだな〜と笑いながら読めるので好きだけど。
    何事にもしっかり自分の意見を持ち、はっきり的確に言葉にできてすごいなぁと思う。

  • 毒舌で色んなトレンドの話題に言及している。
    若干下ネタが過ぎるのが気になるが、文章は読みやすく面白い。
    味噌汁をこぼしたエピソードは「見りゃわかるだろ!」の返しが面白すぎた。

  • 若干下ネタはあるが、とても読みやすく、共感の嵐。人によって合う合わないがあるかもしれないけど、私とこの作者さんは価値観があうなぁと思った一冊。

  • 程よい長さで隙間に読むのにちょうどよい。
    人に見られて困る話もなく笑

  • 週刊誌に連載されてたコラムをまとめた本で、ネタは三年前くらいの時事ネタ、芸能ゴシップ、ドラマなどに関することが独特の視点で執筆されている。
    忘却のかなたにあった事件とか思い出して懐かしかったし、私も少なからずそう思ったわ~~と共感するブラックなコラムが心地良かった。
    結構前から読み始めて面白かったけど、論調が同じではあるので、沢山読むと飽きてくるのでチビチビ読むのがオススメかな。

  • なんか「お気持ち」と「理性」のバランスが俺と微妙に違うけど近いっちゃ近い気もするから読んでるとバランス良くなる。ように感じる

全18件中 1 - 10件を表示

深爪の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
朝井 リョウ
村田沙耶香
宇佐見りん
凪良 ゆう
砥上 裕將
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×