- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047369061
作品紹介・あらすじ
毒親のもとで育ち、二児の母となった著者がその呪縛から解放されるために悩みながら模索する日々を綴った自身初の"子育てエッセイ"。深爪流・子育て論を説くとご堪能あれ。書き下ろし多数。
感想・レビュー・書評
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おもしろかった!
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人気ついったら深爪さんの育児にまつわるエッセイ。
育児垢やってるほとんどの親に刺さる内容だと思う。うちは登校拒否児が居るので、その話についても色々考えさせられた。
共感したり刺さったりしながらあっという間に読み終えた。 -
面白かった。
軽快で、軽すぎなくて、読みやすかった。
Twitterもフォローしてたけど、やっぱり文章上手ねぇ。 -
作者の感情を考えると涙が止まらなかった。共感できる本だった。
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決して母のような親にはなるまい。
コラムニストの深爪さんによる、毒親スパイラルを断ち切るために模索する日々を綴ったエッセイ。
深爪さんのことはTwitter(x)で知り、育児の本を出されていると後から知り読んでみようと思いました。
私自身、だいぶ寛解されたとは自負していますが、毒親に悩まされてきた人生なので、共感できる部分もたくさんありました。
この本を読むからと言って、毒親や子育ての問題が一発解決するというわけではもちろんありませんが、共感できたり、こういうこともあるんだなと知ることによって、少し肩の荷がおりた気持ちになれました。 -
「毒親のもとで育ち、二児の母となった著者がその呪縛から解放されるために悩みながら模索する日々を綴った自身初の"子育てエッセイ"。深爪流・子育て論を説くとご堪能あれ。書き下ろし多数。」
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自分と他者(親、子ども含む)の境界を理解する・認めるというのが、子育てしているいないに関わらず必要なこと と言う話に感じた。
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去年出産し0歳児を育てています。本書は各章が数ページの短さで構成されているので、育児の合間でもサクッと読むことができました。痛快な文体に反して、悩み藻掻きながら親との関係・子との関係を模索している方なのだなと胸が熱くなりました。
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いわゆる、毒親を持つ子供が親になった時に思うこと•エッセイ、というのだろうか。
自分も、毒親とまでは呼ばないが
あ、これ以上この人の言うこと聞いちゃダメだ
と思う部分が母親にはあって
もう完全に許せない出来事があってからは
意識的に距離をとっている。
怖すぎるのよ、特に母親というのは、
影響力が強すぎて。
親になったときに同じような存在になるんじゃないかととても不安。
この本、たぶん正解が載っている訳でもないけれど(たぶん正解というものはないんだろうな)、
一つの事例として読んでみるのはいいと思う。
以下、印象に残ったところ。
p112
そのとき、ふと気づいた。母は我が子の「自我」を認めたくないのではないか。どんなに大きくなっても、お母さんのことが大好きな素直で可愛い娘のままでいてほしいのではないか。だから、私のやることなすこと片っ端から否定して、自分のコントロール下に置こうとするのだ。
私は、子供の成長にある種の寂しさを覚えるだけだったが、母の場合は「なぜ勝手なことをするのか」「おまえは私の言うことを聞いていればいいんだ」と怒りに変化したのかもしれない。自分のなかに湧き起こる不安や憤怒、恐怖といった感情から逃れるために、私を全否定しているのだ。そう考えれば、いままでの母の言動はすべて辻褄が合う。感情の方向性の違いはあれど、私も母も「子供の自我の芽生え」を受け入れられない人間なのだ。
p173
私は非常に人間らしい生き物なので、朝、食卓で納豆をかき混ぜながら「あー今日も今日とて仕事に行きたくないなあ」と愚痴る。そんなときも夫は「俺は『仕事をしたくない』と思ったことがないな。ライオンが『あーあ、インパラ捕まえたくない』と言わないのと同じ。インパラを捕まえないと飢え死にするからね」と。
「ライオンに聞いたんか」と反論しようとしたが、「自分が仕事をしなくても生きていけるって思ってるからそんな感情が芽生えるんだよ。要は甘え」と痛いところを突かれ、無言で納豆をかき混ぜ続けるしかなかった。
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読みやすい文章ですぐ読めました。子どもに自分の理想を押し付けて自分が安心したいだけ…にグサっ。
子どものこと信用して、どんな選択をしようとなるべく見守りたいものです。行き詰まった時に読みたいから本棚へ〜(*´-`)