まただまされたな、ワトスン君!

  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047914124

作品紹介・あらすじ

人生とは、決断の連続だ。しかし、私たちは誰もが毎日のように誤った決断をしては、金や時間を失っている。つまり、直感はしばしばいたずらをするし、論理的に考えたつもりでも、実はたいへんな勘違いであったりするのだ。しかも、なおさら悪いことに、勘違いだということにすら気がついていない…。そう、まるでワトスンのように。本書では、そんなワトスンの身の回りに起こった事件を、ホームズが確率、統計、意思決定理論、順列組合せ、ゲーム理論など数学の理論を使って、ワトスンに-つまり、数学が苦手!という私たちにも-分かる簡単な言葉で、鮮やかに解き明かしてくれる。日々賢く決断するための、思考力をつけるコツが満載。

感想・レビュー・書評

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  • シャーロック・ホームズの事件という体裁で、数学の確率論について解説した書籍。
    有名な4舞カードの問題などがすごく分かりやすく解説されているので、数学が苦手だという人でも読みやすいと思います

    【こんな人におすすめ】
    数学が苦手だけど興味がある

  • 身近な事件を使って科学的・論理的思考をわかりやすく説明しながら、それでいてイギリス流の経験主義な考え方が根底を貫いている素敵な本。

    人に勧めて貸したのだが返ってこず、手元に置きたくて結局4冊買ってしまったが、惜しい出費とは思わない。

    主題になっている事件=問題のチョイスが、モンティ・ホール問題、ギャンブラー錯誤、ベイズ推定、ゲーム理論、ベンフォードの法則、無能な経営者や陰謀論と興味深い上(モンティ・ホール問題の解説はこの本が一番わかりやすかった)、ワトスンの勘違いを指摘するホームズの言い回しがいかにも英国風だったり、登場人物が「ミュンヒハウゼン」や「バーナム」とかちょっと気になる名前だったり、数学者で童話作家で少女好きの牧師が登場したり、ホームズが投資しようとしているゲームや玩具とかの小ネタもユーモラスで細部まで凝っている。

    舞台は19世紀と20世紀の境目。最終章で「現実にはまったく役に立たない」サヨク・リベラル・9条平和主義、「数値=金銭以外の価値基準を持たない」グローバリズムこと拝金主義、「真理追究のためにすべてを正当化する」科学万能主義、そして実際の20世紀を暗示する悪魔が登場する。この章だけでも読む価値があった。

  • 野口先生のお薦めだったので購入。
    しかし、面白いのだが、停滞してしまった。

  • 読んでいてすごく楽しい
    数学は楽しくあってほしいと思ったりもします。
    よく考えないとうっかり騙されてしまいそうなものばかり。確率は身近に溢れているんですね。

    宝くじの期待値の話を思い出します。

  • ホームズとワトソンの名コンビがいろいろな確率の話を事件に併せて語ってくれています。
    面白くて、「ホント?」とペンを握ったりもしてしまいました。図とかも入っているし、初歩から話してくれているので分かりやすいです。

  • 『ワトスン君、もっと科学に心を開きたまえ』の続刊。
    前回よりも更に分かりやすく、ミステリーも深くなっている。

    今作はより身近である数学、確率と言うものをテーマにしており、
    数式は殆ど出てこない。(前作もすくなかったが)
    それゆえ、前作よりも一般向けであり、
    小説を読むだけで数学に触れる事のできる良書。

    人の中にある思い込みや勘違いを払拭させてくれるエピソードが満載。
    一話一話の書込みが素晴らしく、パスティーシュとしても文句なく楽しめる出来。

  • ワトソン博士と一緒に、ホームズから数学の講義を受けましょう。

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