フェルマーの鸚鵡はしゃべらない

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047914339

作品紹介・あらすじ

「わたしゃ、弁護士がいなきゃしゃべらないよ!」と叫ぶ不思議なオウムを蚤の市で偶然手に入れた少年マックスと車椅子の老人リュシュ氏。その日から周囲で次々と奇妙な事件が発生する。オウムを奪おうとするマフィアの暗躍、謎の死をとげたリュシュ氏の友人、そして死者から託された数学に関する貴重な書物-。複雑に絡みあった謎のカギを握るのはこのオウムなのだろうか?古書店「千一冊の文書館」を営む、一風変わった車椅子探偵が、友人の死の真相をさぐるため、唯一の手掛かりである数学の世界へ謎解きの旅へ出る。ピラミッドの高さはどのように測る?220と284の不思議な関係とは?正方形の対角線は測れない?立方体の祭壇を二倍の大きさにするには?などなど-。めくるめく知の迷宮へいざなう数学ミステリの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 数学の歴史が分かって面白い

  • 10月14日 第5回日比谷図書館チャンプルで借りました。

    タイトルに有名な数学者の名前がある通り、数学のお話し、というか、数学をストーリーテラーにした一風変わった小説です。
    簡単な幾何学や数列、整数論など(ってこの言葉で拒否反応起こさないでね汗)を学びながら、数学に通じているオウムに関わるストーリー。
    数学好きな方はもちろん、わからなくても楽しめるのでぜひ読んでみてください(^ー^)ノ

    Toshi

  • 「フェルマーの最終定理」をベースに、事件としてのミステリーを織り込みながら、数学の歴史やダイナミックな人間模様を描き出す意欲作!

    ……だと思っていただけに、このガッカリ感をどう表現すれば良いのだろう。

    とにかく【和訳がダメ!】 これに尽きます。

    恐らくですが、この訳者は原文を丁寧に訳することに注力したんだと思います。結果、ただでさえ難解な数学に関する記述は素人にはとても理解不能な解説になっているし(それは「解説」とはいわんか)、訳文は日本語としても難解。いや、書いてあることは平易になってるんですけど、表現力が日本語とはマッチしていない……。

    本書の、内容や全体像は面白いんです(構成はイマイチですが)。でも、とにかく日本語を読み進めるのが大変。20ページ読んでは諦め、の繰り返し。

    そんなこんなでこの点数です。いろいろと「惜しい」作品でした。

    (2008年読了)

  • 数学史と、それに関わった数学者達の人生を軸にして、物語が展開していきます。それまで数学に関わりを持たなかった人達が数学を学ぶことで、知識を取得し、数学以外のいろいろなものを得ていく様が読んでいて楽しかったです。
    ちょっとしたミステリーみたいな感じ。
    数学の定理が出てきても、それを分かりやすい言葉で噛み砕いて描いてあるので、その描写も面白かったです。

  • 未読

  • 学生の内に出会ってください。数学が好きになるかもしれない。ブログに長い感想文があります。

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著者プロフィール

1940年、アルジェリア生まれ。作家、数学者。パリ第8大学の教授を務め、コメディー俳優、脚本家としても知られている。2010年逝去。邦訳されているものに『数の歴史』(創元社、1998年)『フェルマーの鸚鵡はしゃべらない』(角川書店、2003年)、『ゼロの迷宮』(角川グループパブリッシング、2008年)などがある。

「2011年 『娘と話す 数学ってなに?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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