俺の後輩がこんなに可愛いわけがない (6) (電撃コミックス)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年7月27日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048652674
作品紹介・あらすじ
晴れて彼氏彼女の間柄となり、最高の日々を過ごす黒猫と京介だったが、ある日突如黒猫が別れを切り出して――。黒猫と京介、そして桐乃の関係は!? 『俺の妹』公式スピンオフコミック、堂々完結!!
感想・レビュー・書評
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黒猫視点のスピンオフ第6巻(最終巻)。
最初に書いておきますが、ラストはPSP版「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のあやせエンドの黒猫版です。「桐乃に本当に好きな相手が出来るまで彼女は作らない」宣言を黒猫に伝えるところで原作から分岐し、「待っていてくれ」と伝えてエンディングに突入します。
原作ラストの納得のいかないエンディングとは一転、多くの人(たとえ黒猫推しではない人も)が「まあそうだろうな」と思うものです。たとえ黒猫ではなく、ヒロインがあやせや、いっそ加奈子だったとしても、それは望ましいかどうかはともかく、過程を丁寧に描きさえすれば、納得のいくものになるでしょう。
ところが(原作のエンディングを論うのも今更ですが、まあ語らせてください)作者は『「俺妹」なんだから実妹エンドに決まってるだろ、俺妹なのに妹以外とのエンディングを迎えるのは納得がいかない』と、原作では桐乃エンドになっています。
ここまではまあ仰るとおりかもしれません。
でも、どうしても桐乃が「血のつながった実の妹」という設定を克服できなかったのが原作最大の失敗でしょう。「1ヶ月限定」での交際という落としどころはまあ無理やり納得したとして(その後に黒猫をはじめとする各ヒロインとのエンディングに向かう余地がありますから)ラストの京介からの不意打ちキスがもう最低です。交際の終了をお互いが納得していない、未練があるわけですから、桐乃も京介も、もうどこにも向かうことができません。
作者の近作「エロマンガ先生」の主人公とヒロインが兄と義理の妹に関係付けられていることが、実妹設定が失敗であったことのなによりの証拠だと思います。
でも、いっそのこと、近親相姦上等の実妹エンドにして、京介と桐乃の関係を事実婚でなく法律婚として認めさせるべく、得意の行動力を発揮して民法改正を主張して国会議員に当選する京介…なんてエピローグをさらっと語られれば、ああ、俺妹の京介らしいなあ、って納得しませんか?
とまあそれに比べて、本作のエンディングは平凡ではありますが普通の幸せにあふれています。桐乃と黒猫の直接対決の迫力(そりゃ本気の桐乃に追いかけられて黒猫が逃げられるわけありませんね)や、京介の告白を受けて倒れる黒猫、視点が日向のものに切り替わる部分の落ちのつけ方、そして何よりラストでの黒猫の幸せそうなよい表情はコミックならではだと思います。
それにしても、納得できない人が多いエンディングに公式スピンオフで別エンドを提示するって手はあざといとは思いましたが、でも、「黒猫視点」であることが新鮮で、ラストまで中だるみせずに楽しく読みきることができました。
…久しぶりにアニメ見てみたくなりました。
BD、引っ張り出してこようかなあ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒猫エンド。これが一番幸せな気がするんだよな。
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ついに完結!
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良い最終回だ
他所でも見た記憶のある黒猫エンド
原作は見ていないが、これが理想な気がする
それにしても珠ちゃん…w