復讐ゲーム ―リアル人間将棋― (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048654647
作品紹介・あらすじ
将棋部に所属する南と後藤は、お互いの彼女を連れてダブルデートを重ねるなど、高校生活を謳歌していた。しかし、文化祭の準備で学校に泊まりこみとなった夜、恐るべき復讐劇に巻き込まれれる――。
感想・レビュー・書評
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たぶん青葉さんは後半部分を書きたくてこの物語を書いたのだと思う。
前半部分は、後半への少し長すぎるほどの伏線。
コインの表と裏のように、人にも表の顔と裏の顔がある。
表の顔しか知らない者に、「こんな奴だったんだよ」と裏の顔を突きつけて感情をかき乱そうとする。
戦略としては有りなのだろうが・・・。
将棋というものをまったく知らない。
駒の名前すらよくわからない。
当然、その駒の働きもわからない。
後半部分に入り、いきなり2六歩と言われても「えっ?」と戸惑ってしまった。
一応解説はあるけれど、そもそも解説に書かれている説明文の単語がわからない。
将棋を知っていればもっと楽しめたかもしれないけれど・・・。
ほとんど後半部分は主人公である南と対戦相手である後藤、そして仕掛け人の三名しか描かれていない。
駒となった人間たちが登場するのは、殺害される順番が回ってきたときだけだ。
将棋の対戦状況に重きを置いた結果、人物描写がかなりおろそかになってしまっている。
南の心理描写と盤面の動き。それがすべてになっている。
将棋を知らないからかもしれないけれど、何となく残念な物語だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕も1八香を指すだろうなあ
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【取られた駒は死ぬ。それが仁義なきリアル人間将棋。】
将棋部に所属する南と後藤は、お互いの彼女を連れてダブルデートを重ねるなど、充実した高校生活を謳歌していた。しかし、文化祭の準備で学校に泊まりこりみとなった夜、恐るべき復讐劇に巻き込まれる。
リアル人間将棋――それが復讐のために用意された舞台だった。
取られた駒は死ぬ、という仕掛けのもと、南と後藤は駒となった恋人を守るため、死力を尽くして対局に臨む。
一手一手が生死を分ける、待ったなしの人間将棋の結末は? 戦慄のリアルゲーム×サスペンス・ストーリー!