座敷童子の代理人2 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048655392

作品紹介・あらすじ

代理人、再び遠野へ! うらぶれ妖怪小説家と訳あり妖怪たちがおくる平成あやかし譚――。

しがない妖怪作家・緒方司貴のもとに、遠野から不思議な宅配便が届いた。その中身とは……可愛い子狸の妖怪!?
異変を感じた司貴は、相談役「座敷童子の代理人」として、子狸を連れて遠野の旅館「迷家荘」を再び訪れる。
今回の妖怪たちの悩みとは、六角神社で行われる「妖怪祭り」の大騒動。司貴は、相棒である童子や河童たちとカラス天狗たちを説得するが、さらに増える子狸と天女の問題。
そんなてんこ盛りの悩みと向き合う中で、司貴と童子の"座敷童子コンビ"は過去の記憶を少しずつ取り戻し……。
訳あり妖怪たちがおくる、笑って泣ける平成あやかし譚。

感想・レビュー・書評

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  • 引越しでばたばたしている最中に送られてきた荷物。
    中には、札が貼られた箱と、子狸が。

    可愛らしい子狸ではありますが、何故? という疑問と
    今!? という混乱と(笑)
    お祭りの話、子狸の話、記憶喪失の天女の話。
    天女も子狸と同じように送られてきたので
    これまた犯人は誰? という話でもあります。

    いやしかし1話…そんな落ちは良いのですか?w
    人間でも昔は大丈夫だったものが…な現実はありますが
    そっちがそれだと非常に問題がありそうな。
    排気ガスがない分、まだましなのでしょうか。

    2話目は当然と言えば当然。
    人が違えば、国籍が違えば常識も当然違うので
    彼らが思い違いをするもの当然。
    真実を知った時、それを受け止められて認識した時
    過去の自分の行動が、辛くなってきます。
    けれどあの時の本能は、確かに本能だったわけで。

    鶴の恩返し状態に陥った3話目。
    記憶喪失の天女が『何』だったのかも分かりましたが
    それよりも織り上げたあれがどういう仕上がりか。
    そっちが気になります。
    後、もう登場しないのかと思っていた彼女の事も。

  • いろんな妖怪が出てきて名前と姿が一致しないことが多くて、この妖怪は何をしてたのか?と思うこともあるけど、ストーリー的にはすごくいい

  • 狸の空太が可愛かった。
    番頭として仕事をこなしながらまた妖怪のトラブルに巻き込まれて座敷童子と解決していく中、新事実が判明したり、再会できたり。
    てんこ盛りで楽しかったです。

  • シリーズ2作目。

    緒方は「迷家荘」で番頭として働き始める。
    子狸の空太がかわいい。

  • 妖怪ものには判定が甘くなるので、続きもたぶん読む。物語は好きなんだけど、すごく好きになれるキャラクターが特にいないところが、私的には残念。

  • 座敷童子と元座敷童子の関係がまた一つ明らかに。なるほどそうだったのか。座敷童子の孤独が早く完全に解消されたらいいな。

  • くぅたの切ない生い立ち。カズサの優しさ。思わぬ想い展開でしたが、ラストはよかった

  • 旅館「迷家荘」で番頭として働き始めた緒方が出会う、鯖が苦手な羊太夫とカラス天狗たち、二メートルの猛獣と子狸の半妖、羽衣を探し和紗に取り憑いた神様の物語が、爽やかだった。童子が生意気で可愛い。幸村も温かかったり格好良かったりで嬉しかった。

  • 2017.3.8 読了
    2017-10

  • 「座敷童子の帰還」
    再び訪ねた宿に滞在していた客は。
    長く長く生きているからこそ自分の体調に鈍くなるというのは、人間にも似たところがありそうだな。
    でも、まさか天狗がアレルギーになるというのは予想外だった。

    「化狸の夢」
    彼に取り付き生活していた子狸の行く末は。
    言葉が通じないからこそ起きた悲劇だったんだろうな…。
    ただ、その後誤解が解けて化狸に昇格した空太の今後が楽しみだ。

    「白彼岸の天女」
    宿に送られてきた荷物の中に入っていた者は。
    最初は姫の生き霊的な何かかと思っていたので、彼女の正体は少し予想外だった。
    忘れてしまっていた彼女を思い出す事が出来ただけでなく再会まで果たした時は、まさかと驚いたと同時によかったなと胸がほっこりした。

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著者プロフィール

広島県在住。第19回電撃小説大賞応募を経てデビュー。元警察官という異色の経歴を武器に、精緻を極めた文体と温かい人物描写を得意とする。

「2023年 『後宮の夜叉姫5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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