エキナカには神様がいる (メディアワークス文庫)

著者 : 峰月皓

• KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年12月25日発売)

作品紹介・あらすじ

神様は、意外と身近にいるのかもしれない――
心を癒やすハートウォーミング・ストーリー！

知っているだろうか？
一日に数十万の人が利用している、東京の某ターミナル駅には「神様がいる」という噂がある。その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれている。
理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。一人ぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生。記憶を失って行き場のない老女……。そんな彼らを、「エキナカの神様」は決して見放さない。

ささくれた心を、そっと癒やしてくれるハートウォーミング・ストーリー！

感想・レビュー・書評

[みどりさんの感想 · 2022年3月2日]

人と人がどんどん繋がっていくのがいい
駅みたいな通える場所がほしいと思った

[kuchiyamaさんの感想 · 2015年12月25日]

地方ゆえ発売日に書店に並ばない、気落ちして帰宅するとブクログから荷物。献本企画にて、感謝。

ジャンルとしてはいつもの様にお仕事小説と言えるのか。品川駅?のような燕町駅の改札内商業施設「えきっぷ」に集まる人々を描いた"駅小説"でもあると思う。5章に分かれ、5人の語り手。「燕町駅の神様」こと中神が物語の核であり最終章の語り手。

いつもの作風通り安心して読める展開である。皆良い人過ぎて、都合が良すぎると感じることもあるが、読んでて楽しいからいいじゃない。語り手はSE、花屋、警備員、元駅売店店員と遷移し、同じ駅内を舞台にそれぞれの立場を描いていくため、お仕事小説としての満足感は大きい。
"駅小説"は個人的に行っているジャンル分けで、「駅を通ってどこかへ行く人を動かぬ駅から見守る」小説と定義している。この本はこの定義に収まっていない。この本で語られる駅は「みんなの集まる駅」である。通りすぎるのではなく、また帰ってくる居場所となる。これが１章目でまず語られ、この本に心奪われた。

[メディアワークス文庫公式さんの感想 · 2015年12月15日]

【神様は、意外と身近にいるのかもしれない――。心を癒やすハートウォーミング・ストーリ－！】

　知っているだろうか？
　一日に数十万の人が利用している、東京の某ターミナル駅には「神様がいる」という噂がある。その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれている。
　理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。一人ぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生。記憶を失って行き場のない老女……。そんな彼らを、「エキナカの神様」は決して見放さない。

　ささくれた心を、そっと癒やしてくれるハートウォーミング・ストーリ－！

[（^０^）/さんの感想 · 2023年11月28日]

【あらすじ】
神様は、意外と身近にいるのかもしれない――
心を癒やすハートウォーミング・ストーリー！

知っているだろうか？
一日に数十万の人が利用している、東京の某ターミナル駅には「神様がいる」という噂がある。その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれている。
理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。一人ぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生。記憶を失って行き場のない老女……。そんな彼らを、「エキナカの神様」は決して見放さない。

ささくれた心を、そっと癒やしてくれるハートウォーミング・ストーリー！

[tomop8さんの感想 · 2017年4月13日]

知っているだろうか？一日に数十万の人が利用する、東京の某ターミナル駅には「神様がいる」。その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれている。理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。一人ぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生…。そんな彼らを、「エキナカの神様」は決して見放さない―。ささくれた心を、そっと癒やしてくれるハートウォーミング・ストーリー！

[nori0714さんの感想 · 2017年4月10日]

1話目がちょっと聞いたことがあるような気もした苦笑でも、中神さんのこうなった理由を知った時ちょっとせつなくなった。

[霧崎寧々さんの感想 · 2017年3月19日]

どんなに辛くても、ちょっとした誰かの支えで生きる希望が湧いてくる、そんな作品。
誰かに助けてもらえれば、その誰かは自分にとっての神様になるから、中神くんは神様なんだと思った。
短編だが、登場人物たちが繋がっていて、誰かが誰かを助けて生きているような感じがした。
久しぶりに心温まる話を読んだ気がする。
自分にもそんな感じの人はいるのだろうか。人間関係を大切にしていきたいと思った。
それから中神くんの絵を見てみたい。

個人的には液タブが羨ましい。普通のペンタブと比べて書きやすいようだが、ものすごい高いのに。

[みやきょ～さんの感想 · 2017年3月7日]

素敵な駅、ずっと座っていたいベンチ。駅は通過点なんだけど、毎日通り過ぎていく人を見守ってくれる人がいると思うとなんかほっとしますね。

[よぴ吉さんの感想 · 2017年1月25日]

　東京のターミナル駅である、燕町駅。一日に何十万人もの人々が利用するこの駅には神様がいると噂になった。
　このターミナル駅のエキナカショッピング施設『えきっぷ』に来る人々、働く人々、それぞれに物語があり……。

　サラリーマン、『えきっぷ』の花屋の店員、いまだ警備員、等々優しい文体で引き込まれるように読みました。そして、この連作短編の物語、エキナカ画家の中神の存在感がありました。

[ともりぶさんの感想 · 2016年10月3日]

駅ナカでの揉め事の仲裁、困っている人の手助けをしてくれる「神」様。駅にはドラマがたくさん。他人との繋がりがいいものだなと思わせるストーリー。