心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術 (メディアワークス文庫)

著者 : 似鳥航一

• アスキー・メディアワークス (2013年12月25日発売)

作品紹介・あらすじ

大学生の春川梓はとある心理カウンセラーの助手を務めることに。工藤才希-並はずれた手腕の、美貌の青年である。だが才希の評判は決してよいとは言えない。気まぐれで人の願いを叶える癖があり、そのやり方も相当ひねくれているとか。どうももぐりらしく、何でも屋の側面もある。悪徳商法など、悪党に対しては容赦ない手法で叩く彼に、呆れながらも頼りにする梓。この奇妙なコンビが遭遇する不可思議な事件の数々-金持ちになる悪の技術とは?

感想・レビュー・書評

[永杜さんの感想 · 2023年7月3日]

お金を稼ぐには？

それはもちろん（？）犯罪が早いですが
使えるかどうか、はまた別問題として。
編集者、という肩書がいいのか、印税に夢見る人が
いまだ多いという事か…。
と思って読んでいたら、最後の最後で
あらびっくりな展開に。

結局手がかりも本体（？）も、さようなら。
どうなっていくのでしょうか。

[masaboxさんの感想 · 2022年2月28日]

3冊でまとめてきました。きっと、5冊にも10冊にもなりそうなモノをギュッと濃密に３冊です。周辺エピソードも絞った形でぎゅぎゅっと。最終的な黒幕と言う部分については、余地を残しつつも、読者が記憶をたぐりたぐりする必要のない勢いで、伏線回収、物語終焉。心理トリック、話術、催眠、そこらへんから超常的な能力に振れ、サイコキネシス飛び散るクライマックスとはしない、しっかりと理知的な説明の隙間を残しての殴り合いで終局へ。そこのバランスは絶妙であるなと思いました。もう少し読んでいたかったと思わせる絶妙さだなと。

[ちこ(´・ω・)さんの感想 · 2019年11月12日]

「金持ちになる技術」
すれ違いの末に起こした行動。
彼女も彼も互いの思いを口に出し話をしていたら、この様な事にならなかっただろうが思い込みが激しそうな彼に話をしても信じてもらえなかったかもな。
冷静に聞いていれば詐欺だと簡単に分かることでも、心に余裕がないと信じたくなってしまうのかもしれないな。

「あなたの夢を形にしませんか？」
彼女を陥れる為に仕込んだ罠。
全て彼の掌の上で駒が動いていたからこそ、怪我人は出たがそれ以上の被害は無く彼女の動きを封じる事に成功したのだろうな。
彼の周りに既に潜んでいるというのは本当なのか不明だが
、ただの脅しでは無さそうだったな。

「超心理学」
最初から最後まで仕組まれていた事。
ただ少し頭がおかしい人なのか本当にその様な存在なのかは謎だが、ここまで人の心理状態を操れる人がいるというのは恐ろしいな。
解離を起こしてしまうほど心が弱っていた相手を利用するなんて、人として最低な行為では。

[aikido10さんの感想 · 2016年7月8日]

2016/7/8宝塚西図書館から借りた。

[あしびさんの感想 · 2016年6月15日]

二巻を飛ばして三巻を読んでしまった。
恋愛甘め部分が少ないが、その分、心理学の薀蓄が盛り沢山。
シリーズとしては打ち切りになってしまったのかな。

[真朱薫さんの感想 · 2014年8月2日]

最近の悪徳情報商材をネタにしてるにで読んでみたが、シリーズの途中だったし、後半は超心理で、なんとか読みきったけど。主人公のコンサルタントがよく分からず。

著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます　下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂７ 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」