ご主人様は山猫姫 (13) 大団円終劇編 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662246

作品紹介・あらすじ

筆頭政務官の泉野晴凛が王宮からさらわれる!美しい少女に成長したが中身はやんちゃなミーネは、シャールと共に、このはかりごとを決行したのだ。目的は晴凛と結婚するため!いよいよ、嫁と妻、どちらを選ぶかが決まる!!初夜を共にするのは、さぁどっち!?南域の乱の首謀者として、帝国が血眼になって捜す、仮面の軍師崇鳳。彼はしっかり生きていた-ムルトの従者となって。記憶喪失になった崇鳳はムルトをご主人様と勘違いし慕っていた。ムルトの故郷を取り戻すため、崇鳳は帝国を席捲した知略を振るい始めるのだが!?彼らのその後がわかる完結編!!

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    三年後のエピローグとしては十分に楽しめる内容となっていた。
    晴凛のシムールと帝国の架け橋となるという事とミーネとシャールのどちらを嫁に取るのかという問題を一気に片付けることができた。それもエオル王も長嶺帝も考えていなかった方法での決着だから、晴凛を含む3人が存命の間は問題は起きないだろうな。
    その後はわからんね。
    2話はなかなかに楽しめた前巻での沢樹とムルトがどうなったのかということに見事に答えてくれている。惜しむらくは続きが無いことだろう。
    記憶喪失となりつつもその知恵は冴え渡る沢樹と沢樹を上手く導こうとするムルトの関係はこれからが面白いと思うんだが、惜しいな。

  • 好みじゃない表紙絵と文庫名で退いていたが最後まで読めたので得した気分。

  • シリーズ最終巻に相応しい出来だった。晴凛の結婚式と、沢樹のその後の話。ミーネとシャールのどちらを選ぶのか、ひいては帝国とシムールのどちらを選ぶのかについてきれいに決着がついた。ここまできてどちらか一人だけ選ぶという展開だったらまったくもって納得できなかったため、必然の選択だったと思う。1巻の晴凛なら、シムールの一族になることはともかく、二人の妻を娶ることなど分相応だと受け入れなかっただろう。甲斐性ができたというのか、器の大きさが外見に表れるようになったというのか。現実世界での刊行ペースでも5年、長い年月だった。

    ムルトと沢樹の関係は予想外だった。空っぽの自分の心を埋めるものができて、沢樹にとっては良い結果になったのではと思う。奴隷になったからといって、人間らしい生活ができなくなったわけじゃないしね。信じるものは自分だけ、で進むより、一人でもその人のためになりたいと思える人がいるのはいいことだと思う。

    12巻が微妙な展開だったが、13巻は満足な最終巻だった。

    あとはアイリーンの子供が一歳くらいなのに、喋って歩くのは誰かつっこまなかったのかw

  • どっちをとるのかなぁと楽しみにしていたんだけど、こうなったか…
    晴凛の決断はなるほど…だし、初夜の方はやつばり…だった。
    大団円のサブタイトル通りだね。
    第2話の方は、予想の遥か上を超えていたなぁ。口絵を見ても考えつかなかった。いいところにおさまったってことかな。めでたしめでたし(^^;

  • 完結ー。
    沢樹とムルトの話が決着ついてほんわか。本編はまあわかってた結果だし。

    しかしイラストは上手くなったよなあ。始めの頃は「このレベルで2値絵描くなよフツーにトーン使えよー」と思ったものでした。

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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