呪われ社長と嘘つき花嫁 (B‐PRINCE文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年3月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048662581
作品紹介・あらすじ
近衛崎海運5代目社長の雄一郎は、女に災いが起こる家系のため、女性と付き合うことを尻込みしていた。そんな時、同伴者が必要な晩餐会に出席することになり、苦肉の策に秘書が連れてきたのは、完璧な女装ができる金髪男・レイだった。さらにレイの連れの無口な少年・睦月まで一緒に家に住み込むことになる。しかし、その頃からレイの身に災いが起こるようになり!?-これは呪い?子連れ花嫁の除霊的ラブストーリー。
感想・レビュー・書評
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ベタな花嫁ものかと思ったら、ひとひねりもふたひねりもあって先の見えない展開で面白かったです。話作りの上手いセンセです。
海運会社の若き社長である雄一郎は、代々女性に災いが起きる家系の跡継ぎゆえに恋愛から遠ざかっている身。
しかし仕事上断れないパーティに女性を同伴して、呪いにも動じない強さをライバル会社にアピールしなければならないというピンチに追い込まれることに。
そこに登場するのが、どんな美女にも負けない完璧な女装ができるレイです。
女装子というとかわいい系が定番だけど、こちらは女装攻めでした。オネエ攻めでもなく、女装から豹変してオラオラ系になるのではなく、ソフトな女装攻めだったので安心して読めましたw
雄一郎もとても男前な受でした。
それに二人が身体の関係になるのに、とても深い理由があったんですよね…そこがホラーというかオカルトちっくで、呪われと表題にあるとおりでちょっと怖い仕上がりになってました。
女装子はタダモノではなかったですww
睦月もただの小さな子供じゃなかったですね。それでも雄一郎が睦月と触れ合うシーンでは毎回ほっとさせられました。
単なる女装ものとかホラーテイストとかじゃなくて、根底に孤独感や淋しさがそこはかとなく感じられるのがセンセの作品の持ち味ですね…
雄一郎だけが孤独なのではなくて、レイも睦月も孤独な境遇だったのが切なかったです。
エロ的にもソフトな感じで、リバとかありえない雰囲気。そこは奇をてらっていなかった…w
これからは楽しく幸せな家庭を築いていってほしいなと思わせるラストでした!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
受け攻めが逆に思えて仕方がありません。
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めでたしめでたし。よかったね。末長くお幸せに
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どうなる?っていう展開が読めないのは相変わらず上手いですよねぇ。 だから月東さんの作品は好きなんです! 今回はオカルト系で楽しめました。 花嫁が攻ってのが私のツボではないんですが楽しく読めました。