黒百合の園 わたしたちの秘密 (メディアワークス文庫)
- アスキー・メディアワークス (2013年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048662710
作品紹介・あらすじ
名門進学校で、お嬢様ばかりが通う、華百合女子高等学校。一見、華やかな花園のように思えるが、心に闇を抱えた女子高生たちが大勢いる。恋人を通り魔に殺された上に記憶を失った蓬来みすず。モデルのような容姿でクラスのリーダー的存在、橘綾芽。彼女と対立するグループを形成するクールな汀利香子…。陰湿ないじめ、行き過ぎた万引き、隠れた同性愛、禁断のレイプ、そして事故を装った殺人-黒く染まった美しい少女たちを生々しく描いていく問題作、登場!
感想・レビュー・書評
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引き込まれるミステリー。事件を推理していくのはおもしろい。もう少し過激かと思ったけど、それほどでもなかったです。だから普通に読めます。
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うーん、なんだかなぁ。湊かなえ的な何か。
あと、脳機能障害が物理的なショックで改善するってのは、なんかレトロ。 -
他の本の表紙でshimanoさんのイラストに惚れて、こちらの本もshimanoさんということでジャケ買いしました。
トントンと調子良くどんどん読んでいけるので読みやすいですが、それ故に読後に何も残らない感じが強いです。
筆者は女性ばかりの話を書きたいとして書かれた、ということなのですが、その女性たちも過去にこんなことがあった、と出来事をさらっと触られる程度なので、キャラ像が掴めてきた頃に話が終わった印象を強く受けました。
個人的にはどの女の子も魅力的に感じたので、長編でこの学園の話を一つ一つ丁寧に描いてくれたらもっと自分が望んだドロドロした陰鬱なものが見れたのかなと思います。 -
秋目人が2013年に発表した小説。お嬢様ばかりが通う名門女子校の生徒の周辺で連続して起こる様々な事件とそこに隠された思惑を描いた作品です。本の帯にはだいぶセンセーショナルな事が書かれていましたが、いざ読んでみると、そこまで煽らなくても良かったのでは?と思う事もしばしば。複数の事件が密接に絡み合ってるのも良かったし、こうやって物語の視点を変えて進めていく手法も好きです。ただ、キャラクターの設定が雑だったような…色々と黒い設定がたくさんあったようなのに活かしきれてなかった気がします。ちょっと物足りなかった。