推定未来 ―白きサイネリアの福音― (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048667166
作品紹介・あらすじ
決められた未来はない。だが、予測できる未来はある。どんな瑣末なデータからでも予測された未来の犯罪は未然に防ぐ、という警視庁の眉唾部署・捜査一課犯罪未然防止対策係-通称「ミゼン」に転属となってしまった巡査部長の君島透。ミゼンのことを胡散臭いと疑う彼だったが、そんな男をスカウトしたのは「人の不幸を呼ぶ女」と噂されながらもミゼンの存在と犯罪防止を信じて疑わない若き美人係長・如月美姫だった。困惑しながらも如月の下で事件を追う君島は、やがてある真実へと辿り着くことに…。
感想・レビュー・書評
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シンプル且つ自然で丁寧な人物描写が○
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なかなか良かったのに、途中でわかっちゃって残念。主人公のキャラ崩壊しちゃったから、続編は無理かな。残念。良いテーマだったのに。
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決められた未来はない。だが、予測できる未来はある。
どんな瑣末なデータからでも予測された未来の犯罪は防ぐという目的の部署犯罪未然防止対策係、通称ミゼン。
胡散臭いと疑われる部署に転属となってしまった主人公は困惑しながらも仕事に励んでいく。
もうすこしじっくりやってもよかったんじゃないかな?
キャラももう少し立たせてね。
前半の主人公の関係者の話で1冊、後半の事件でも1冊くらいでちょうどいいと思いました。
それといい意味での余計な話、この部署がどういった部署でどんなことをやっているかとか、膨らませ方はあったんじゃないかと思いますね。 -
テーマとしてはおもしろい。現実的には発生していない事件に警察が介入するのは、もっといろいろなハードルがあるとは思いますが、確かにネット上に氾濫しているデータを分析しきれるだけの処理能力を投入できれば、ある程度の確立で犯罪を予報することは可能かもしれません。
ただ、本作は小説としては少し急ぎすぎな感じです。いきなり最終回みたいな展開で、前半と後半のギャップが大きすぎます。ちょっともったいないですね。