烙印の紋章II陰謀の都を竜を駆ける (電撃文庫 す 3-16)
- アスキー・メディアワークス (2008年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048673471
作品紹介・あらすじ
初陣で勝利を飾り帝都へ凱旋したオルバ。都では皇帝の専横が目立ちはじめていた。反皇帝派の不穏な噂を耳にしたオルバは、真相を探るため建国祭の大剣闘大会に出場することになる。反皇室派のほかにも、ガーベラからの使者ノウェ、ビリーナに敵意を燃やす皇太子の義妹イネーリ、オルバを操ろうとするフェドムなど、帝都は様々な思惑の坩堝と化す。そんな中、オルバは皇太子と剣闘士、二つの役割の間で揺れ動く。一方、ビリーナはオルバへの複雑な想いと、異国の姫という立場の間で思い悩む。はたして二人の関係と帝都を舞台にした政争の行きつく先は-。
感想・レビュー・書評
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二つの役割をこなす「オルバ」。仮面であったものが徐々にその身体の内側へと入り込んでくる。帝都に起こる怪しい動きとそこに見え隠れする人々の感情。果たして「彼ら」は自らの思いを達成することができるのか・・・
とまあこんな感じの話です。前作同様アクションシーンは結構入り込むことができますが、心理描写がやや直線的すぎるかなと。でもまあ話の続きは気になるところです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バカ王子と入れ替わった剣闘士.
今回もなにやら陰謀に巻き込まれて大活躍ですね.
巻き込まれたというよりは首を突っ込んだ感じだけども.
徐々に頭角を現してきた偽皇子,
そろそろあちこちから警戒されてきますよ. -
かつてのオルバと同じ境遇に置かれた剣闘士パーシル。
フェドルに見出されなかったらオルバが進んでいたであろう道を行く彼との戦いを乗り越え、オルバはまた歩みを進めます。
今回はビリーナとの"共闘"。
反発してばかりの二人だけど、少しずつ違ったものが芽生え始めたようで。
ビリーナはいつ気づくのか。今後も楽しみです。 -
皇子の影武者となった主人公オルバが前巻の戦いで勝利を収め見事凱旋するも,国内の貴族たちの陰謀や,政治が不安定な内に付けねらう隣国たちの陰謀に巻き込まれ,またまた知略の限りを尽くして1つ1つ打破していく.テロ対策から,裏で操る勢力の分析から,自分の復讐を果たす準備まで,オルバのマルチタスクっぷりが半端じゃない.ただし知略の限りを尽くすのはオルバだけでなく敵も同じであり,また王も何やら企んでいる様子で,そのぶつかり合いこそ見所.オルバ無双では決してない危うさが面白い.
今巻も視点がころころ変わる上に登場人物も多く,相変わらず読みにくい.ただ女性パートはうまく分かれて,特にビリーナの描写がしっかりおり,誰よりも幸せになって欲しいキャラと化している. -
能ある鷹は爪を隠す。爪の魅せ方が心地よい
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続きが気にはなるがいまいち文章が退屈というかとってつけた感が否めないというか。
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人物も関係国も増えて、力関係を憶えるのは大変だけど、全く苦にならない。
1巻からレベルが落ちない面白さです。 -
面白かった!
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1巻から流れ込むような、物語の展開。
剣闘士と皇子、ふたつの顔を持つオルバの戦いが切ない。
ギル=オルバという事情を、殆どの人物が知らないで物語が紡がれていく。
オルバ自身も『ギル皇子』について疑問を抱いていて。
何処までが味方で、何処からが敵なのか曖昧な状況。
面白い!読んでいてこの先への楽しみが深まって行きます。
ビリーナに見せたほのかな優しさは良い感じ。
読了 2/3