3Dキャラクターが現実世界に誕生! ARToolKit拡張現実感プログラミング入門
- アスキー・メディアワークス (2008年9月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048673617
作品紹介・あらすじ
机の上で3Dキャラクターが歩き回るアプリケーションが作れる。ブームを作るきっかけとなった「工学ナビ」の作者が現実世界と仮想世界を融合する「拡張現実感」アプリケーションの作り方を優しく解説。
感想・レビュー・書評
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拡張現実・AR(Augmented Reality)
現実の世界に仮想世界を重ねあわせて表示しようと言うこの技術。
本書は題名からも分かる様にARToolKitを利用し、このARプログラミングを簡単に行う方法を解説している本です。
内容を理解するにはC言語の知識(要ポインタの理解)が必要ですが、これさえ理解していれば少なくとも全8章の内、6章途中までの理解は容易です。
また、6章の途中から巻末にかけては行列に関する知識(簡単なもので十分)を持っていれば、少なくともARで用いられるアルゴリズムの原理についての解説が理解しやすくなると思います。
では、前置きはこの位にして簡単に内容紹介。
全8章からなり、
1,2章で「ARとは何か?」と言った簡単な解説や「ARToolKit」の概要説明、開発環境の構築方法の説明
3章でサンプルプログラムを用いて実際のARプログラミングを分かりやすく解説
4章はARプログラミングに応用できるOpenGLの簡単な解説
5章では3Dモデリングソフト・Metasequoiaで作った3DモデルをARプログラミングで用いる方法の解説
以後は行列に関する理解が必要になり、
6章は少し高度なARプログラミングの解説
7章は他のサンプルプログラミングの紹介(これらのプログラムのソースファイルは本書の公式サイトからダウンロード可能)
最終章の8章ではAR及びARToolKitのアルゴリズムの解説が行われています。
ARToolKitを用いたプログラミング方法を理解したいと言うあれば、C言語についての理解があれば十分です。
#行列の知識がないと数学的な解説は理解しづらいかも知れませんが、余り理解出来なくてもARプログラミングってこの様な感じなのだと言う感触はつかめます。
#また、初歩的なプログラミングはこの部分が理解出来なくても十分可能です。
特にサンプルプログラムのソースを用いながら丁寧な解説が行われている3章は、ARプログラミングに対する理解をかなり深めてくれるのではないでしょうか。
数学的内容に関しては苦手意識をお持ちの方も多いでしょうが、それ以外の所だけでも十分役立ちますので、ARプログラミングに関心をお持ちであれば(数学的知識の有無に関係なく)一読をお勧めします 。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学生からのリクエスト。
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C言語もそうだが、OpenGLの知識も最低限のレベルは必要。
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卒研でAR(拡張現実プログラミング)の開発に使ってます。
説明はわかりやすいですが、メタセコイアとの連携で本書通りにプログラムを打ってみましたが、なぜか動かないです・・・。