- Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048677011
感想・レビュー・書評
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ダークエルフのドリッズトがだんだん人間らしく(?)なって来た。あくまでもクールなドリッズトが好きだったので、いいような悪いような複雑な気持ち。しかし、あの人はなぜ生きていたのか…それに関しては一言も触れられていないので謎。
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前作『ダークエルフ物語 ドロウの遺産』で還らぬ人となったバーバリアンのウルフガー。その死をもたらしたのが自分を追ってきたドロウの仕業であると知ったドリッズトはこれ以上愛すべき仲間達を失わないため一人アンダーダークへ旅立つことを決意する。
またそれを知ったキャッティ・ブリーはドリッズトの後を追い、ドワーフのブルーノーはいまだウルフガーを失った衝撃から立ち直れずにいた。
一方でアンダーダークではミスリルホールを狙ってドロウが襲撃の準備を整えつつもあり・・・
ウルフガーの死はそれぞれの心に暗い影を落としていた、ドリッズトは迷いのうちにウルフガーの死が自分のせいだと思いこみ、ただ一人苦難に立ち向かうことを選択する。
キャッティ・ブリーもまた、居なくなったドリッズトを追って単身危険な地へと乗り込もうと決意し、ブルーノーは悲しみを乗り越えることが出来ずかつての威厳をもった存在からは遠いものへとなってしまっていた。
いつもは厄介事を持ち込むハーフリングのレギスだけが例外だろうか、前作あたりから随分とたくましくなった。
仲間達の綻びの見える絆に、そして今まで以上の危機にハラハラさせられながら読み進めることになる今作は剣と魔法の物語らしい戦いの描写よりも登場人物たちの葛藤にページが割かれていてこれまでのストーリーと合わせて胸を打つものになっている。 -
ドリッズトの苦労性は一生なおらないと思う。そんな彼に溢れんばかりの幸いがあると良いんだけど、ね。