魔界探偵冥王星OウォーキングのW (電撃文庫 え 3-1)
- アスキー・メディアワークス (2010年4月10日発売)
本棚登録 : 259人
感想 : 36件
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- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048684545
感想・レビュー・書評
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舞城王太郎の別名義の作品だと思うのですが、いつもの1行目から世界に引き込まれる吸引力も、ビートに乗せて改行なく畳み掛けるように押し寄せてくる文章の洪水も体感できなかった。
電撃文庫ということで読者層に合わせて読み易くしたのかも知れませんが、何年も放置されて刃こぼれした名刀で切りつけられた印象で、残念でならない。
付記
調べてみたら、各レーベルの代表作家が書いているらしく、この作品は舞城氏が書いているのではないらしい。
そりゃ楽しめないわな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なるほど...最初に読んだ「V」での設定をこう使ってきますか。
なんとなくですがこの「冥王星O」の主旨が薄ら見えてきたような...。
ストーリー的には少年パートと冥王星パートが交互に展開しつつ
その2つの交錯がここまでのモヤモヤを吹き飛ばす仕掛け。
少年たちのスタンド・バイ・ミー...的なものを期待するもお見事、
綺麗に裏切ってくれました。個人的には「V」よりは世界観に
入って行き易かったですが...。あまりにもその「V」とのカラーが
違いすぎるところが気になってしまう。
これは今後も読み続ける限り続く違和感なんじゃなかろうか??
というのも越前魔太郎という覆面作家の正体が複数作家に
よるものという事に起因。今作の正体は電撃ってことと、この
文章からするに...海のない県で深海魚を探してる...人ですよね。