絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.85
  • (14)
  • (23)
  • (21)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 267
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048690386

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 河童の話。
    今回も先輩との距離が縮まったかな?

  • シリーズ5作目です。


    「河童」「目々連」「雪女」「多邇具久」「ひょうすべ」「雪男」、
    合計5編+おまけの構成ですが、
    全編通して「河童」という存在でつながっています。


    河童についての考察が面白かったです。
    民間伝承についてもそうですが、
    生物としてはどういった存在かなど、説得力がありました。
    絶対城先輩と礼音の心情的な距離が縮まってますが、
    私の好みとしては、
    これ以上あまりラブコメ要素は入れないで、
    妖怪学に邁進して欲しいです。
    ただし・・・。
    今回の私のお気に入りは礼音が雪女(の正体)○○を捕まえるくだり。
    コメディタッチで笑えます。


    絶対城先輩の過去は未だ明かされていませんが、
    本編最後とあとがきによれば次回作で描かれるそうで。
    楽しみにしています。

  • ワンパターン化してきたな、という印象。前までの巻の、ここで前半のあれと繋がるのか!という驚きは今回薄い。シアン君の正体といい、伏線がとてもわかりやすかった。
    先輩とユーレイちゃんのゴタゴタ劇も、今回は嫉妬ばかりで、ウブなユーレイちゃんによる自滅にニヤニヤしちゃうってのもなかった。
    さらーっと読了。次回作に期待。

  • 雪女と河童巻。

    いつも見え見えの伏線が今回は怪しい箇所がいくつもあって難しかった。
    河童の手紙の昔話は知らなかったけれど、河童ではなく幽鬼の話は聊斎志異にもあったような。
    お皿と甲羅のある河童の姿を嘆く考察を前に目にしていたので興味深かった。

    またしても結末がファンタジックでそれまでの段階とのギャップに真相部分はついつい先まで飛ばして読んでしまった。
    昔から生きていた…というの前にもあったなあ。

    例の彼女のことを先輩がどう思っていたのかが気になる。
    本当に相棒だけなのだろうか。
    妖怪バカなら案外そうなのかも知れないが…。
    妖怪仲間の紫さんでもあのうきうきした態度だからそんなもんなのかな。

    ラブコメ度は高かったけれど、慣れたせいかによによは少なかった。
    結局クリスマスプレゼントが何だったのか…。
    明かされるときは来るのか。

    またしても鬼。
    やっぱりラスボスは鬼か…。
    次の巻で絶対城の過去話に一旦決着がつくらしく楽しみ。

    シアンくんにはまた混ぜ返す役として出て来てほしい。

  • 今回は河童。悲哀を背負いつつ、どこかユーモラスな印象のある河童ですが、なかなかよく表現されていると思いました。しかし真怪がだいぶ増えてきましたね。

  • 待ちに待った絶対城先輩の新刊。
    今回は河童がメインのお話だったけど…相変わらずの妖怪の解説に脱帽。
    あと絶対城先輩とユーレイの関係もいい感じに進んできてニヤニヤがとまらない。
    杵松さんもいい味を出しているから、あの3人は本当にいけない組み合わせだと思う

  • 古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に連れられ、礼音は人里離れた屋敷を訪れる。妖怪談義に華が咲く絶対城と、家の主の和風美女・櫻城紫。二人の会話に疎外感を覚えた礼音は、近所の川辺へと飛び出してしまう。一人気持ちを落ち着ける礼音に声をかけてきたのは、不思議な雰囲気の少年シアン。彼は大学に戻ってからも度々礼音の前に現れるようになる。その頃、シアンがいた川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲に不審な噂が出始めるのだった―。

  • 雪女の正体(笑)


    河童
    目々連
    雪女
    タニグク
    ひょうすべ
    雪男

  • 【絶対城と礼音のもとに謎の美少年が迫る──。
    四十四番資料室の妖怪博士が贈る怪奇譚、第五弾。】
     古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に、荷物持ち要員として豪奢な屋敷へ連れてこられた礼音。二人を出迎えたのは、清楚な和風美女・櫻城紫だった。
     研究の同志である絶対城と紫は、妖怪談義に華を咲かせる。疎外感を覚えた礼音は、近所の河原へと飛び出してしまうのだった。
     川原で1人心を落ち着ける礼音の前に、朝霧シアンと名乗る不思議な雰囲気の少年が現れる。シアンは大学に戻ってからも、たびたび礼音の周囲に現れるように。
     その頃、礼音がシアンと出会った川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲にも不審な噂が出始めるのだった――。

全19件中 11 - 19件を表示

著者プロフィール

小説家。2008年に『ほうかご百物語』でデビュー。著作に『少年泉鏡花の明治奇談録』『金沢古妖具屋くらがり堂』『今昔ばけもの奇譚』『ゲゲゲの鬼太郎(TVアニメ第6期ノベライズ)』など。予言獣を扱った作品に『ほうかご百物語8』、『絶対城先輩の妖怪学講座 十』(いずれもKADOKAWA)、『アマビエを探しに』(『文芸ラジオ』8号)などがある。
○推し予言獣は「左立領」。中に二人くらい入っていそうなデザインが着ぐるみ怪獣愛好家としてはたまりません。

「2023年 『予言獣大図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

峰守ひろかずの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×