ヴァンダル画廊街の奇跡〈3〉 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 106
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048700573

作品紹介・あらすじ

「-四枚の絵が揃った時、世界に審判が下る」絵画を掲げる事によって、混乱を振りまこうとするアンノウン。ヴァンダル一行は、彼の目的を知るためのカギをエナの母・イソラの研究内容にあると推測し、行動を起こす。一方ゲティスバーグたちは、文化制定局局長アナベルに出頭を命じられ、独自のルートでUMA-アンノウンの目的を調査していく…。両者が最終的に行き着いたのは世界政府の構築とイソラに関わる驚くべき真実だった…!果たしてヴァンダルたちはアンノウンを止められるのか!?第16回電撃小説大賞"金賞"受賞作、堂々完結。

感想・レビュー・書評

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  • 3巻にてシリーズ完結。ほとんど思いつきだけで描いてるような作品もある中で、絵画、プロパガンダ、などの扱いにくい素材で無事完結した点は評価している。ただ、この巻で広げた風呂敷はあまりに大きくて、結果あっけない一言で幕切れとなった。また1巻で登場したキャラクタ以上に世界が広がらなかった感じがするのも今ひとつ手放しに高評価できない理由かもしれない。1巻だけの読み切りでも良かったかもしれない。

  • 題材はすごく好みで内容も楽しめたのだが、パンチが弱いのと結末が少々尻切れになってしまったのはもったいないなと。

    全ての話が流れすぎてしまい、収束させるときにその残り香でなんとか終わらせたという印象。あと少しでもクッションをはさめていればより最後の展開に盛り上がりが見せられたのではないだろうか。

    とはいえ着想は面白いし、自身の知識に頼りすぎずに物語として構築されていたので、及第点ではあると思う。作者の今後を楽しみにしたい。

  • 極度に文化統制された世界で反乱を起こす少女エナの物語完結編。ゲストキャラの"心の絵"を描く群像劇のような構成は1・2巻と同じですが、完結編のせいか、世界中を駆け回るエナの疾走感はちょっと薄め。その代わり(?)だんだん黒幕アンノウンの正体に近づく、若干ミステリ風でした。
    世界観は割としっかりしている反面、科学方面でツメが甘いのが残念。例えばイソラの論文の内容とか。なぜ3つなのか、それぞれどんな内容なのか、ってのは(あまり物語とは関係ありませんが)気にはなります。
    可愛い世直しラノベ(?)でした。

  • 綺麗に終わったかな。題材とか新鮮で面白かった。

    欲を言えば、1巻の形を続けて欲しかったんだけど。

  • 各話ごとにすっきりまとめるのは良点だが、終盤のあっさり感は否めない。けれど無駄に引き延ばさなかったのは評価できる。

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著者プロフィール

1983年千葉県生まれ。 第16回電撃小説大賞≪金賞≫受賞作『ヴァンダル画廊街の奇跡』(電撃文庫)でデビュー。著書に「特急便ガール!」シリーズ、「ドラフィル」シリーズ、『キーパーズ』『スプラッシュ!』『美の奇人たち』(いずれもメディアワークス文庫)。『ギンカムロ』『弾丸スタントヒーローズ』(共に集英社文庫)など。

「2018年 『星降プラネタリウム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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