俺の妹がこんなに可愛いわけがない(4) (電撃コミックス)
- アスキー・メディアワークス (2011年4月27日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048704809
感想・レビュー・書評
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シリーズを1巻から4巻まで読みましたが、この4冊には自分にとって「俺妹」というコンテンツのファンとしてのコレクション対象、お布施の対象以上の価値を見いだすことができませんでした。
原作者がシナリオ(一部ですが)を書き、原作のイラスト担当がキャラデザインを担当しているという原作ファンにとってはこれ以上ないほど幸せなアニメ(読む前に見ても、読んでからみても、全く違和感が無いアニメでした)があるから、というのが第一の理由です。
原作を読んで膨らませていた想像(妄想も)の「答え合わせ」や、文字で語りつくせなかった細部の「補充」、映像化が難しそうな部分の「お手並み拝見」などはアニメが100点満点に近い点数を獲っている一方、コミックは合格最低点の60点の当落線上だろうと思います。
もし、原作小説も、アニメも見たことがない、単に掲載誌の他の連載を読むついでにたまたま目にした、という人を想定すると…あやせという「すぐに目のハイライトが消える」ヤンデレ(桐乃に対してです)としてとてもキャラが立っている子が出てくるこの巻は、意外に面白いかもしれません。
でも、好きなコンテンツに対する桐乃の壊れっぷり・ハマりっぷりといった残念さの描写が十分ではないため、あやせに対する「エロゲーと同じくらい好き」という真摯かつ残念な心の叫びが十分に伝わってこないように思えます。
なお、「俺妹」というコンテンツが盛り上がっている中、コミックのシリーズは本巻をもっていったん終了となり、1ヶ月期間を空けて黒猫を中心に描いたスピンオフとして再開しています。4巻読んでみて、これはありがたいと思いました。原作でかなりの人が感じていた消化不良ぶりを、公式に解消してくれるのですから。4巻まで読み進めてきてよかった思い直した瞬間です。
以下、蛇足です。
このコミカライズ漫画は『電撃G's magazine』の2009年3月号から2011年5月号まで連載されていたそうです。原作小説はこの間2009年4月に3巻が、そして2011年5月に8巻が発行されています。また、アニメは第1期が2010年10月~12月に、第2期は2013年10月~12月に放送されています。コンテンツが一番盛り上がっていた時期であり、特に3巻の「特装版」はアニメ放送に合わせて一層の盛り上がりを狙ってフィギュア付きで発売されたのでしょう。
また、掲載誌の『電撃G's magazine』は、
2010年10月号からは「コミック200%計画」と銘打ち、電撃文庫やKey作品の漫画化作品を次々と連載開始し、本誌全体における漫画の比重が増加の一途を辿る。
(<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%92%83G%27s_magazine" target="_blank" title="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%92%83G%27s_magazine">電撃G's magazine - Wikipedia</a>)
という状況だったそうですので、人気のコンテンツのコミカライズ作品である本作はまあまあ重要な地位を占めていたのではないかと思います。同時期に電撃レーベルから発売されているコミックは「ロウきゅーぶ!」やら「リトルバスターズ!」、「Angel Beats!」などが並んでいます。
ただし、急拡大により、担当編集者によるフォローが疎かになっていたのではないかと勝手に想像しています。背景が白いのも描き文字が読みにくいのも京介の髪がヘルメットなのも、アドバイスしたり、手伝える人を手配したりすれば解決する問題のように思えるのですが…。
最後になりますが、自分は作画担当のいけださくらさんのTwitterをフォローしています。イラストがよく流れてくるのですが、この本の頃と比べ、ずいぶん画力が上がったなあ(ああ、上から目線でごめんなさい…)と感心しています。新たに連載をされていらっしゃるようですし、応援したいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まぁまぁ面白い。
キャラがかわいい。 -
ヤンデレあやせ登場回。
相変わらず京介がキモいが原作通りなのでヨシ。
キャラクターは省略気味だが細かいアクセントは上手い。ただ全体的に白いような…重要なシーンになればなるほど目立つだよなー -
千葉などを舞台とした作品です。
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お話的には普遍的な重めの話をうまく料理しているな、と言う感じですが、いけだ先生のかわいらしい絵の雰囲気がちょっと変わっちゃってがっかり。
がっかり。 -
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前はもう少し丁寧に描いてた気がする。
ちょっと残念。