- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048730198
感想・レビュー・書評
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図書館で長野まゆみ作品のまだ読んで無い本を見つけたら、とりあえず借りるようにしています。この本は、読んだはずなのに、うろ覚えで…☆ がつけられません。2020.8.8 am
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いや、もう、これ、反則でしょ。
インターネット上でこんなこと書くのは憚れますが、わたしと主人公、同じ名前なんですよ。漢字も。こんな、話自体も好きなのに、それに加えて物語全体にわたしの名前と同じ主人公の名前が絡んでくるなんて、なんなの、もう。気に入りました。
図書館で借りて読んだんだけど、あまりにも感動したので後に購入しました。 -
いつの間にか切り替わる時代と、みずみずしく書かれた自然がとってもきれい。主人公と、その父親との架け橋にもなる少年、それから主人公と父親の絆が温かく、さりげなく書かれていて素敵でした。端々に出てくる古い理科室にありそうな小道具の存在感も神秘的。
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この不思議感は自分には全く合わない。最近読んだトギオに近い感想。何これ?
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確か初読は学生時代なんですけど、この一撃で長野ワールドの虜になりました。
放浪癖のある父親に連れられ転居を繰り返す少年。
父の気まぐれで立ち寄ったはずの土地での不思議な出会い。
十数年振りに再読しましたが、ますます味わい深い(考えてみたら、今や自分は主人公の父と同じくらいの年齢)。
ああここが伏線だったんだ、とか、これってこういう事だったんだ、とか、わかっていても最後のシーンで泣かずにいられないんです。
長野まゆみさんの描く「少年」は、あっという間に駆け抜けて行ってしまうなあ。
追いすがろうにもすぐに姿が見えなくなっちゃって、取り残されて呆けていたら手の中に小さなお土産が残されていて、ああ夢じゃなかったんだな、ってちょっと思う、みたいな。
胡桃の堅果を見るたびに思い出す物語です。 -
「体温とか、肌合いって、ことなんだよね、」いい名前。
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父に連れられて引っ越しばかりしていた岬。
新しい土地にきて不思議な光景にであう。
それは父の思い出 幽霊となった父の昔の友達だった。 -
2015年12月9日読了。
シンプルに見えつつもよいバランスで個性が織り込まれている美しい物語。 -
'97.3読了。
ガラスの笛が欲しい。 -
さくっと読める詩的中編。
登場人物のあっさり感がとても好ましい。
おそらく著者自身が描いた装画が大変美麗。
昨日 ビルの前で ひろつた 蝉が なきました
羽根を パタパタ しています……
昨日 ビルの前で ひろつた 蝉が なきました
羽根を パタパタ しています……