再生 下: 続・金融腐蝕列島

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732574

感想・レビュー・書評

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  • 前半部分の不倫やストーカーのやりとり部分は読みづらくて、途中何度も挫けた。不倫関係がバレないかどうか、伏線がどこにあるのかハラハラさせられたが、結局何の修羅場もなく終了。後々影響でてくるかもしれないが。ホッとした部分もあれば、拍子抜けしたところもある。
    後半部分は銀行のトップ人事を巡る攻防。カミソリの異名を持つ佐藤の処遇と、斉藤頭取と鈴木相談役とのトップ対決が見もの。それに振り回される主人公竹中の活躍ぶりが読んでいてスカッとする。そうそう、これを読みたかったのだ。
    銀行内の権力闘争と人事処遇の悲喜こもごもがリアルに描かれている。そうかー、頭取ってこんな風に決まるんだなー、と。次回作の竹中の活躍に期待。

  • 熱いサラリーマン。

  • 経済ではなくて、単なる、銀行人事小説かな?

    フィクサーが最後まで見え隠れしていて、
    紳介問題を彷彿とさせました
    (ヤクザと会ったことを絶対に認めない頭取とか)

    下巻では、部下との不倫(まったく意図の見えない部分。
    おっさん向けだから?おっさんの「部下と不倫したい妄想」の
    解消用か?おっさんは、中学生か?)、
    支店に飛ばされて、中小企業の融資を切るの切らないので
    もめる主人公(一番、経済小説っぽい部分で、読み応えがある。
    ただし、作中では、なんの結論も出ない)、
    後半は、本店に帰ってからの、次期、頭取・副頭取を
    決めるための、もめごとだが、
    結局、痛み分けで、両者退いて、海外から人材を呼ぶ。
    はっきりいって、後半の人事争いは、誰がどうなろうと、
    「クソどうでも」よかった。

    住専も、途中で放り出すし、何もかも中途半端な印象の小説。

  • 第1弾からの正当な続編です。
    舞台を朝日中央銀行から協立銀行へ戻し、
    総会屋対策、不正融資、不良債権などの処理を担当していた主人公が、
    別の部署に移り、活躍していくストーリー。
    正直、こんなにパワーのある社員ていったい・・・。
    思ってしまうほどの活躍ぶりに舌を巻くばかり・・・。
    まあ、フィクションですから。

    なんとなく、山も谷も無く淡々とストーリーが進むばかり。
    事実を元にフィクション化されたものだとこうなっちゃうのかなぁ
    と感じるばかりです・・・。

  • 高杉良さんの銀行小説。すごくおもしろかったです。


  • 高杉良さんの経済小説は意外に数冊しか
    読んでいませんが、銀行のどろどろとした
    人事制度に関して長く書かれた一冊でした。

    色恋沙汰のような内容も含むものの
    重要な内容ではないみたいで
    さっと出てさっと消える程度。

    本当に多くがどろどろとした人間劇といったものでした。
    色々と成長したい像というのはあるけれど
    ここまで身分や立場にしがみつくような人には
    なりたくないなと考えさせられる一冊でした。

  • 金融不祥事で危機に陥った協立銀行。不良債権の回収と処理に奔走する営業本部プロジェクト推進部副部長の竹中治夫は、銀行の犯罪を問う住宅管理機構との対決を命じられる。再生に向けて苦闘するミドルの正義とは?

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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