- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048734998
感想・レビュー・書評
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ホラー大賞とってて題名だけは知っていたものの、あらすじも何も知らず
・・・おぉ、そういう系か。
勝手に、監禁してどうこう、もしくはオカルト的な話かと思ってたもので。
表題作はとりえずエグイな、と。
でも祭の夜の猥雑な喧噪とか、淫靡な「姉」との生活とか・・・
ただ猟奇的なだけではなく、どこか妖しい魅力を湛えた作品。
同時収録の他のタイトルも、ぞくぞくするようなホラーというより
世にも奇妙な物語的な不思議で怖い話。
「ジャングル・ジム」はシュールでちょっぴり哀しいなぁ。。。
映像化はできないだろうけど。
どれも題材は面白いけど、ちょっと物足りない感じ。
もっと自分で色々補って読むべきものなのか・・・
特に「妹の島」はもっと長編で読んでみたい。
全体的にサラッと読み終わってしまって、
“あれ?終わっちゃった?”・・・という印象。
もっと色々掘り下げて肉付けしたら面白そうなのにもったいないなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
口の中に生臭いものを突っ込まれて、咀嚼を強要されたような感覚が残る作品だった。スプラッタな加虐趣味に見えるが、汚物を軽く描写することと残酷描写の入り口に留まるくらいの描写で、それほど細かくは書かれないことが多い。それが物足りなくもあり、一般流通の限界かと感じた。一般的に「姉」という言葉から受ける印象と、作中の「姉」という存在は全く別物で、この「姉」という漢字の、女と市(場)という形から物語を発想しているのではないだろうかと感じた。どこかから捕獲してくると思われた「姉」という凶暴な生き物は、人間の女によく似ている。実際の「姉」の正体がわかった後、受け入れられるかどうかは読者のモラル次第なのだろうか。ホラーというよりも、人間の不快感に挑戦した作品。第10回日本ホラー小説大賞受賞。
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表紙とタイトルに惹かれて飼い…いや買い。
4つの短編。表題作はホラーというかグロ。肉肉しい、ねっとりした気持ち悪さ。夢に出てきそう。
奇妙な世界観、雰囲気、アイデア…粗削りながらも面白い。映像や漫画媒体にすると映えそう。見てみたい…いややっぱいいです。うへえ。
第10回(2003年)日本ホラー小説大賞を受賞。 -
遠藤徹 著「姉飼」、2003.12発行、この作品はホラーのジャンルなんでしょうか。ホラー小説大賞受賞だそうです。私には「意味不明」な作品でした・・・。
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粘つくような怖さ。厭なにおいがしたけれども、もう一度嗅がずにはいられないというような感覚を引き出された。
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第10回日本ホラー小説大賞を受賞した『姉飼』を含む、四つの短編が入った短編集。
表題作の『姉飼』は、題名からして単純に、弟の姉に対する偏愛を描いた近親相姦物だと思い込んでいたけれど、蓋を開けてみればもう色々と衝撃的。なんじゃこりゃーと圧倒されずにはいられない。
最初はあまりの異様な雰囲気に、普通の人間とは別の「姉」という家畜のような生命体が存在しているのかと思って読み進めていったけれど。。。
単純に面白かったと言ってしまうと語弊がある。とにかく禍々しいエネルギーが凝縮された不気味な世界観で、作者の才能というか発想力が凄まじい作品だった。改めて長編小説にして、もっとこの世界観を堪能させて欲しいと思わずにはいられなかった。 -
表題作の姉飼がとてもおもしろい
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角川ホラー大賞作品。
よくわからない系よくわからいホラー。
同期が朱川湊人 -
20151205
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これはアレだ、ホラーというか、グロだ、警視庁がダメ、絶対、って言っちゃうようなやつだ。更にちょっとファンタジー入ってるし、もうなんだかひっちゃかめっちゃかだったり。でもこのファンタジーっぽさが微妙に恐ろしさを緩和しているような、そうでもないような。趣味は悪いけど嫌いじゃないな。