蝶狩り

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735865

感想・レビュー・書評

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  • 短編連作集。
    続編にあたるらしい。前作も読んでみたい。
    五條さんの作品、読みやすく、面白い。
    桜庭さんの想いがキリエちゃんには届いていると思うんだけどなぁ。切ない。


    2015.10.20 再読。
    あれ・・・、キリエちゃんってこんな嫌な?感じの子だっけ?と思った。

  • なんか…回収忘れてる付箋があるような…?

  • 前回のお話同様面白いのにラストがーーーーー
    スッキリしません

  • これって続編だったんですね!
    ですがこれだけでも十分楽しめました。

    檜林さんがなんだかんだ桜庭さんのお世話を焼いてるあたり微笑ましかったです。
    渚ちゃんもいい人…ですが。

    最後の終わり方はいただけなかったですねー。
    一応単行本として一冊にまとまってる以上、途中でぶったぎった感が否めません。

    ファンサイトによれば続編が掲載雑誌の休刊のため未完、とありますが、このまま未完なのでしょうか;

  • 五條さんの本は読むの初めて。
    読みやすかったしおもしろかった。
    シリーズっぽいし、他のも読んでみたいかな。
    登場人物好きやなぁ。
    特に檜林さんのキャラ最高(笑)
    しかし、最後がなぁ…なに、まだ続くの??

  • (収録作品)ダイヤモンド・ハート/バービー・タウン/新宿ブラック・バス/すべて在るがままに/蝶狩り/パートタイム・ラバー

  • 三十過ぎの冴えない調査員、桜庭のもとに人探しの依頼が舞い込む。
    東京の片隅を舞台に裏家業に片足を突っ込んだ調査員と消えていく蝶たちの逃走劇が繰り広げられる。


    個人的にハードボイルド作品が好きだ。
    独白で始まり、独白で終わる。己の窮地を詩的に語る。
    ―やせ我慢。
    こう評する人もいる。

    この作品に登場する桜庭は、歴代ハードボイルド主人公からすると、やや軟弱かもしれない。
    何しろ頼りない。男気はあるのだが。

    まず、ヒロインでありキャバ嬢のキリエに信用されていない。
    これは致命的。
    そして、仕事の成果の大半はアルバイトのヨウイチの情報収集に拠る。
    これも致命的。
    腐れ縁で御曹司で何故か逃がし屋の檜林、二代目ヤクザの松村に甘え過ぎ。
    つまり、実力は皆無。

    それでも本作品中にはダメ男として描かれてはいない。
    写真一枚からターゲットに辿り付く荒業も垣間見せる。

    公私混同甚だしい仕事振り、収入のために目的変更。
    血まみれの決闘も銃撃戦もなく、愛する者とのラブシーンもない。
    でもそれがハードボイルドなのかもしれない。

    他の生き方を知らず、憧れ、渇望し、自分と同じものを愛する。
    ただのダメ男の独白。
    それがハードボイルドなのかもしれない。

    連作を通して知り合っていく同士たち。
    同じように孤独で、寂しがりで、誰かに心配して欲しい。
    どこか余所余所しく寄り添い、離れていく。

    満たされない欲望と、ある程度の自己満足。
    どこまで行っても突き通らない永遠の未達成感。
    それを共通して持ち合わせたコミュニティーでの出来事。

    爽快さは無いが、居心地は悪くなさそうである。
    作者が女性と判って納得と反省の男性描写。


    五條瑛 その他の著書。

    ・プラチナ・ビーズ
    ・冬に来た依頼人
    ・ROMES 06

    などなど。

  • 三十過ぎたしがない調査員・桜庭と、そのまわりの人々

    女は着飾った狩られる蝶
    ガラスのハートを持つ少女をめぐって、決死の逃亡劇が始まる。

    これ、人物像はかなり魅力的
    シリーズの第2作だそうで、もうひとつも読んでみよーーっと

  • 図書館より拝借。

    短編集?
    探偵のいいおやじのはなし。←

  • 冬に来た依頼人のシリーズ。
    なんかこう…いつもの五條さんの軽快さに欠けるかなぁ。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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