- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736626
感想・レビュー・書評
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堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。(BOOKデータベース)
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今、まさに、読み終わったところ。
この作品は、女子大生 香恵が、
引っ越してきた部屋の押入れで
前の住人 小学校の先生、伊吹の日記を見つけた 話
自分と重ねながら生活する中で
伊吹先生から 勇気や温かさ、希望や
恋愛に対するちょっとしたアドバイスを糧にしていく。
最後はちょっとしんみりと、笑顔とで読み終わったのに
あとがきで、(ネタバレするから書けないけど)
やられてしまった。
あー、こんな先生と出逢えたなら
きっと 人生豊かなものになるし
きっと いい大人になれると思う。
そして これだけ温かな文章を描ける作者も
伊吹さんモデルの あの人と接してきたから
というのも 少なからず 在るし
きっとステキな親御さんなんだろうなぁ、て
物語にとどまることなく、
現実のことや 過去未来をも
想像することができるのです。
2014.7.7 七夕 -
他の作品と全然違う、
新たな雫井さんを見た感じ。
全体的にはほんわかした話。
数箇所やけにツボって笑えた。
可奈子さんかっこいい。
万年筆がほしくなりました。 -
2014/03/10
移動中 -
いい本だった。
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中学生の時に読んだすごく思い出深い作品。
日記から浮かび上がる「伊吹先生」が本当に素敵な女性で、すごく憧れました。 -
いい意味でも悪い意味でも、すらすら読めました。
読み進めるあいだ、時折、主人公に 主演女優がかさなって見えて閉口しましたが。
登場する万年筆の 名前の羅列には、ちょっと愛着が感じ取れなくて、
作者さんは使用者ではなく、取材しただけかも。
そこが読み取れてしまって、少し残念です。
まぁ、嶽本 野ばら(たけもとのばら)さんを読んだ後では致し方ないのかもしれませんが。
これを機会にでも、
手書きで日記を書く方が増えてくださると、
文房具の未来も、衰退せずに続いていきそうで嬉しく思います。 -
元は携帯小説と甘く見てたら、先は読めるんだけどきゅんきゅんする。ノートの筆者である先生が丁寧に描かれていて、今どきこんな先生いねぇだろってのはさておき、それだけリアルだったから、冷めた目で見ることなく読了。携帯小説でここまでハマったの初めて。
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万年筆、マンドリン、すきな映画。すてきなものがいっぱいで嬉しかった本。
主人公の一面を拡大して描いているのですこし薄く、深いところまで愛せないところで不満足感がありますが、核心部分を狙い通りにたのしめたのでよかったです。