- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738781
作品紹介・あらすじ
岩手県沖の小島、偲母島。この島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。捜査のために偲母島に渡った藤田警部補は、この島が地元の人々から「死墓島」という不吉な名前で呼ばれていることを知る。その名の由来は、島に残されたおびただしい数の墓石だった。なぜこんなにも多くの墓石が残されているのか?閉鎖的な島民たちを相手に捜査を開始した藤田は、次第に死墓島の裏の歴史を知ることになる。横溝正史の正統な後継者が描く、傑作長編推理。
感想・レビュー・書評
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設定とか舞台とか面白くて興味深いんだけど、丁寧に書かれすぎて冗長に感じてしまった。
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何かグダグタと面倒くさい。
閉鎖的な島の雰囲気とかも、そもそも現実世界でもそういうの好きじゃないから、読んでてイライラするし、藤田さんも何かいろいろ抱えてる設定なのも面倒くさいし、読むのが疲れる。
藤田さん以外のキャラも全然魅力的でないし、全体的にジメっとした雰囲気で、ホント疲れた。 -
過疎化の進む孤島で殺人事件が起こる。被害者は島の暗い歴史になぞらえたと思われる状況で発見される。
本土から捜査に来た刑事の藤田は持ち前の洞察力で捜査を進めるが、さらに新たな事件が起こる…!
田舎、暗い伝承、見立て殺人、家柄のしがらみ、等々私の好きな要素が盛り沢山でワクワクしながら読んでた。事件の真相はそれまでの流れからすると意外なものだったけれど、こじらせまくっている感じがまたドロドロしていて好き(笑
タイトルに惹かれて手に取った作品で、シリーズものらしいので他の作品も読んでみたい! -
「島」フェチなので……
著者のデビュー作品を拝読している。
その時もぼんやり感じたが、骨はあるけど肉のない小説というか……
私にはなんと全体的に物足りない印象でした。
刑事さんたち、何気にみんな可愛いオッサンなんだけど。 -
首挽村の殺人後、釜石南署に「栄転」させられた藤田警部補が偲母島で起こった連続殺人事件に取り組む。
島の伝承は魅力的だし殺害方法もまずまずインパクトがあるし、不器用な藤田警部補と若い相棒の掛け合いも面白いし(幽霊におののく二人は方言効果もあって非常に萌え)、一部登場人物には非常に同情してしまう作り込みなど前作より良かったと思うのですが、盛り上げ方や構成に魅力が少なく、特に事件解明のあたりは読者へアピールすべき場面が絞り込めておらず、いろいろ頑張って繋げた跡は見えるのですが前作同様尻つぼみの感がありました。 -
岩手県を舞台にした本格ミステリシリーズ。
横溝的な土着の神秘的な風習や伝説とかが、現代風に上手く取り入れられています。
岩手って、なにげに民俗学系ミステリの似合う土地だよね、岡山には負けるけどねw
シリーズ探偵の藤田警部補が、前作に引き続きいい味出してるよ!
今回の舞台は三陸の島。
とはいえ本土が近くて、定期船とかある島なので、嵐の孤島とまでは言えないカンジの設定。
むしろ2時間ドラマにできそうな、ホワイダニット系だったー。 -
岩手の孤島で起る連続殺人。相変わらず地味で謙虚な藤田警部が、じっくり犯人の心境に近づき真犯人に辿り付く様子に引き込まれます。非道な犯人でも理解しようとする警部が優しい。やるせない真相が明かされると共に、「死墓」島の意味も少しづつ変化していきます。
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■岩手県三陸沖の小島で発生した猟奇殺人事件。岩手県警の藤田警部補は、捜査を進めるうちに、この島が「死墓島」という不気味な名前で呼ばれていることを知る。この名前の陰に秘められた、島の陰の歴史とは――?
■■「首挽村の殺人」の続編。主人公は藤田警部補。前回は生真面目な強面の刑事さんでしたが、今回はやたらかわいいおじさんにかわってた。いったい何があったのか。部下との掛け合いがとにかく可愛くてしようがない。事件は前回に比べれば死人の数がぐっと減ったので安心して読めましたた。犯人には上手く騙されたよ。ストーリー的には前回の方が上。でもキャラの面白さで言えば今回の方が好き。 -
読みにくかった。
The サスペンスでした。。が、トリックに凝っている訳じゃなく人間ドラマという感じ。