青雲の大和 上

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738859

作品紹介・あらすじ

若き英主、中大兄皇子を戴いて決起した中臣鎌足の深謀。同志と共に蘇我を討ち、国家改新の大業をめざす前途に待ち受けるものは-。

感想・レビュー・書評

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  • 蘇我入鹿を…殺る!!藤原氏の歴史はここから始まる。血塗られた飛鳥時代を描いた歴史小説。青雲、それは、君が居た時代…。



     中臣鎌足がすごく良い奴に描かれているのが面白い。彼がどれほど憎たらしくて悪どい奴なのか、まぁ知れるはずもないけど、そこまで悪く描かれていない。でもまぁスゴイ切れ者だということは間違いないだろう。頭が良くて権力を握った奴はもれなく悪い奴という先入観があるから、鎌足もふてぶてしい悪者だと思っていた。

     さわやかな鎌足を味わえる。

     とりあえず乙巳の変という一つの山場を越えて盛り上がった。これからの大化の改新が難しいんだろう。きっと複雑に思惑が絡むからなぁ。大陸の影響もあるし。

     難しいだろうけれど、次からがもっと楽しみである。

  • 中大兄皇子、中臣鎌足。大化の改新から唐、新羅への調停へ。壮大な歴史ロマン。躍動感ある古代史を描いていて◎。

  • 大化の改新を鎌足とその家来を中心に描く。さらっとした語り口で、そこがいいのだが、誰かに感情移入するということもない。

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著者プロフィール

1939年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒。63年産経新聞に入社し、大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を歴任。92年『ソウルに消ゆ』(筆名・有沢創司)で第5回日本推理サスペンス大賞受賞。古代史を体系的に描いた「古代からの伝言」シリーズで話題になる。

「2010年 『青雲の大和 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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