ストロベリー・ブルー

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.40
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本棚登録 : 160
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740364

作品紹介・あらすじ

あと一瞬早く手を伸ばしていたら、ぼくたちははぐれずにすんだのだろうか。憧れ、すれ違い、片想い…男女五人のせつない恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • 学生の時に一度読んだことがあり、ふと表題作の「ストロベリー・ブルー」を思い出して再読。前読んだ時にはもっと楽しんで読めたのに、今になると正直面白くない。全体的に文章が拙いかな、という感じ。お!っという表現も少しながらあるのでそれを頼りになんとか読了できた。学生の頃はキャラクターに共感できたからこそ、印象に残っているのかも。クラスの中心から少しずれた子達の目線で描かれたお話が多い。中学生の青春はパステルカラーらしい。確かに。表紙の絵がとても好き。'16,4,5 図書館

  • 中学生5人の淡い青春。まぁ普通かな。
    2015.12.8

  • つまんなくて最後まで読めなかった

  • 連作短編で描かれる中学生の男女の話。甘酸っぱい。
    2013/1/5

  • タイトルが全てを物語っている。淡いな。。。

  • 中学生だから初恋に浮かれてるだけの話かと思いきや、色んな葛藤があったり苦しかったり、甘いだけじゃいられない『ストロベリー・ブルー』ってタイトルがしっくりくる物語。
    「宇宙を閉じこめるみたいな感覚」とか「ホットケーキサイズのベテルギウス」って言葉のチョイスが可愛らしくてスキ

  • 『ストロベリー・ブルー』(香坂直、角川書店)より「キャッチ・ザ・サン」

    顕微鏡を使う理科の実験のときの「カバーグラスをのせる瞬間は、そこに宇宙を閉じ込めてるみたいな感覚だ。」という一言で、横山君を好きになってしまった琴海。

    そのことを知って、好きなんだけれど、最初っからちゃんと好きじゃなかったと、自分の「好き」はすっごいまがいものだと思ってしまう理子。

    そんな理子が、学校へ行く途中で自分を追ってくる琴美の姿を見て、恋をするということはこういうことなのか、と呆然としてしまう場面がある。

    「小さな海をバックに駆けてくる琴海。その跳ねるからだが、 なにかにくるまれているみたいに見えた。色は、太陽に透かし た桜の花びらくらいの淡さ。温度は、体温よりすこし高いだけ の、指先に感じるかどうかのかすかな熱。そんな色と体温を持った空気が、琴美のからだを覆っている。見てはいけないものを見てしまったような気がして、胸が苦しくなった。」

    琴美の、まじりっ気のない好きという感情が、はだかのまま溢れ出ていて、こんな見事に恋する女の子を描写したものはないのではないかと思う。

    理子のように自分自身を責め、思い悩でしまうのも、真面目に、そして真摯に人を好きになったからこそだろう。だから、琴美をくるんでいるものを見ることができたのだ。

    果たして、自分が中学生だったときに、こんなことがあっただろうか。 でも、きっと昔もいたんだ。実際にいたんだ、こんな女の子たちが。
    それに気づかないほど、自分が幼かっただけなのだ。

    自分は、いくつのときに、琴美がまとっていたような微かに薄桃色の熱を帯びた空気を見ることができるようになったのだろうか。
    正直、いくつになっても、中学生の彼女たちには追いつけないような気がする。
    彼女たちはとの差は、中学生のときから縮まらないままだ。


    「キャッチ・ザ・サン」ほか、中学生の5人の男女の恋を綴った全5篇。
    どれも自分が中学生だった頃を思い出させる、せつなく心に響く物語ばかりです。

  • 中学二年生って、特別なものだと思う。
    原色の青春なんかじゃなくてやっぱりそれは淡いグラデーションの中で。
    たのしかったこともいやだったこともキラキラしたこともおこったこともないたこともわらったことも。全てないまぜになって。
    そんな風に思いを馳せた一冊。
    12/6/3

  • 中学二年生の青春小説。
    理科の実験で同じ班だった男女5人のお話。

    たくさんたくさん悩んで、その中で衝動的な行動があったり・・・。
    こんなにあの時はできることがあったのに、て今自分の中学時代を思い返す。

    横山lくんの『どうしてだいじな時間は、ぼくたちの手からかんたんにこぼれ落ちてしまうんだろう』ていう言葉。

    自分にも覚えがあるから胸が痛んだ。何かすればよかったなぁ。

  • 中学生の淡い恋バナ。
    今、自分の娘が中学1年生だから、
    こんな恋をしていくのかな?ってお母さん目線で読んでしまった。
    自分の時とも比較しちゃったけど。

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著者プロフィール

香坂 直
『走れ、セナ!』で、2004年第45回講談社児童文学新人賞佳作、2006年第16回椋鳩十児童文学賞を受賞。2007年『トモ、ぼくは元気です』で、第36回児童文芸新人賞を受賞。『みさき食堂へようこそ』などの作品がある。

「2013年 『YA! アンソロジー エール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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