見えない復讐

著者 :
  • 角川書店
3.25
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本棚登録 : 237
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740937

作品紹介・あらすじ

エンジェル投資家・小池規彦の前に現れた大学院生・田島祐也。仲間と三人でベンチャー企業を起ち上げたばかりの田島は小池に出資を求めに来たのだ。やがて小池は田島の謎めいた行動から、彼が母校・東京産業大学に対しての復讐心を抱いていることを見抜く。実は小池も田島と同じく大学への恨みを抱えたまま生きていたのだ-。

感想・レビュー・書評

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  • エンジェル投資家・小池規彦の前に現れた大学院生・田島祐也。
    仲間と三人でベンチャー企業を起ち上げたばかりの田島は小池に出資を求めに来たのだ。
    やがて小池は田島の謎めいた行動から、彼が母校・東京産業大学に対しての復讐心を抱いていることを見抜く。
    実は小池も田島と同じく大学への恨みを抱えたまま生きていたのだ―。
    (アマゾンより引用)

    そこまで何年も恨みを抱き続けられるもんだろうか?
    自分の人生を犠牲にするかもしれない危険までおかして?
    自分の人生が壊されたわけでもないのに?

  • 主人公の経営者と彼を支援する投資家の二人が共に見事な洞察力で小さな謎を解きながら、それぞれも目的である復讐を果たそうとする。主題が復讐なだけに明るい話にはなりにくいが、それにしても動機に今ひとつ説得力が薄いのと、犯した罪と結末のバランスが悪く、読後感が悪い。謎解き偏重の印象。

  • そんな発言や行動から、そこまで考える人いる?ってところが数多くありました。特に弦巻に関しての分析については現実離れしすぎてついていけません。復讐の動機についても、自分の立場を危険にしてまで行うほどのものかといわれると、そうでないように思いましたし・・・ 石持浅海さんの本は基本面白いんですけど、動機に、いつも引っかかるんですよねー。凡人の私と天才の作家さんの発想の違いだとは思いますけど。 読みやすいのでスラスラ読めましたが、全体的に少し雑だったように思います。打ち切りが決定して無理やり終わらせたドラマみたいでした。

  • 個人ではなく大学という法人に復讐するための費用を稼ぐため、大学院生 田島は3人の仲間とベンチャー企業を立ち上げ、エンジェル投資家 小池の支援を受ける。
    結末も要所要所で見られるちょっとした謎解きも面白ろいが、大学自体を困らせるため関係ない人を巻き込んでしまうのは、どうかと思う。
    (図書館)

  • 意外に…

  • 2014.3.12
    物凄いサックリ読めた
    ラストの展開にはビックリだけど
    そこまでしないといけないのか?動機が弱い

  • 2013/09/04
    移動中

  • これは恐ろしい

  • 図書館にて。
    序盤、復讐相手も手段もざっくりしてまだるっこしく、何なんだろうと思っていたが、後半たたみかけるようにすごい展開になっていってぞっとした。
    考え過ぎなんじゃないかと思うくらいの、ちょっとした行動を見逃さず相手の考えを読みとっていく様子もこの作家さんならではで楽しめた。
    でもなー。あの人殺さなくても・・・。そこだけ残念。

  • +++
    エンジェル投資家・小池規彦の前に現れた大学院生・田島祐也。仲間と三人でベンチャー企業を起ち上げたばかりの田島は小池に出資を求めに来たのだ。やがて小池は田島の謎めいた行動から、彼が母校・東京産業大学に対しての復讐心を抱いていることを見抜く。実は小池も田島と同じく大学への恨みを抱えたまま生きていたのだ―。
    +++

    母校に対する恨みと復讐心という共通点を持つ大学院生の起業家と大学の先輩でもある投資家。あわよくば自分の代わりに復讐を果たしてもらいたい、という意図を隠して出資した投資家・小池と、復讐心を隠したつもりで出資を受けた田島の駆け引きの面白さもあるが、それ以前に、田島たちが大学に復讐するつもりだと見抜いた小池の観察眼や、アルバイトのプログラマーを雇う際に、見せられたデモゲームで彼の欲求を見抜く田島の着眼点の鋭さなどが興味深く、わくわくさせられる。単なる復讐劇ではなく、人間の昏い欲求や身勝手さにスポットが当たっているのも興味深い。後味は決してよくないが面白い一冊である。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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