わが人生の歌がたり―昭和の哀歓

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839693

感想・レビュー・書評

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  • まだ南北に分かれる前のかの国のことが書かれていて
    貴重な記録だと思います。
    本当に末期になるまでは比較的
    恵まれていた場所でもありました。

    衝撃だったのは著者が
    心に封じ込めてきたある記録。
    戦いで敗れたものに対する処遇は
    あまりにもむごいですが
    これは恐ろしいまでのことです。

    だけれども、こうなったのは
    こういうことを善としている
    私たち人間の責任であり
    誰を特定してとは言い切れないのは
    つらいところであります。

    そんな壮絶な経験をした
    著者ではあるものの
    それ以外の部分にはあまり
    悲愴さというのは伝わりません。
    どこかしら力強いんですよ。
    頼れる人が自分のみ、というところが
    大きいのでしょうが。

    聞いたこともない曲が多かったですが
    歌は励みになるものなんだなと
    感じました。

  • 五木寛之さんの新刊が出たと新聞で読み早速図書館で取り寄せてもらいました。幼き著者と歌謡曲が二重写しになって一気に読みました

  • 五木 寛之………ときどき無性に読んでみたくなる書き手。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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