- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048912686
作品紹介・あらすじ
突如、人類のほとんどが消えた"終わってしまった世界"。そんな世界を古いトラックに乗って旅するチィとコウ。旅の途中に知り合った上野に誘われて2人が向かったのは、消失を免れた人々が暮らすコミュニティだった。夏祭りの準備に賑わうコミュニティ。そこに暮らす少年少女たちは、世界に置き去りにされてもなお、切ない恋心を抱いて生きていた。そんな中、謎に満ちたコウの過去を知る人物が現れて-。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
淡い恋模様がよかった。チィは空になんて言ったんだろう
-
今回はコミュニティに留まって、惚れたはれたの恋愛メイン。
そりゃあまぁ人が集まってコミュニティが構成されて、男と女が接触すれば、そういう話になるんだろうけど……、まぁチィとコウの組み合わせが一番ですよね。
そしてコウの過去が明らかに。
チィとコウの絡みがとっても良かったです。 -
終末世界を扱っている作品なのに、ただの恋バナになってしまっているのが残念。もう一つ文章のテンポがよくなくて読みやすいとは言えない。
キャラ造形は好きなので、次回に期待したい。 -
突然人類の大半が姿を消してしまった世界で旅をしていたチィとコウが,あるコミュニティに落ち着いて,本来経験するはずだった青春を仮初めで謳歌する話.コウの過去がメイン.これでもかというほど,甘ったるい青春劇をコミュニティの人間と繰り広げるわけだけど,その中でも溢れ出て止まないチィとコウの絆がとても良かった.伏線っぽい幕間はホントに伏線だったし,説明が丸投げでこの巻で完結しない部分もあるけど,前巻以上に,この世界観の演出がよかったように思う.
p270の挿絵が素晴らしかった. -
廃退した世界を旅する女の子二人の物語の第2巻。
今回は二人がとあるコミュニティに腰を落ち着け、そこで出会った少年少女たちと関わる話。
思春期の複数の男女が一緒に過ごすとなると、欠かせないのが恋愛ごと。
ふらりとやってきたコウとチィに対し、それぞれ恋心を抱く翔と空。
そしてそんな翔に対し平静でいられない幼馴染の実花。
いやぁ若いっていいね!
キャンプに行ったり花火したりお祭り行ったりコイバナしたり・・・
ビバ青春。
というわけで、今回は終始青春しており前回の様な旅の話やきな臭い話はほとんど見られません。
個人的には前巻の後半、シリアスで二人の感情が揺さぶられている展開をすごく評価していて、今回もそういうのを期待していたんだけど、いい意味で期待を裏切られた。
しかし、前巻から一貫して変わらないのはコウとチィの絆。
コウが秘密を打ち明け、チィがそれを自分なりに受け止めるシーンはイラストと相まってほんとジーンときました。
淡々としていながらどこかコミカルな書き回しぶりは健在、新たな伏線も張られてますます続きが楽しみです。