GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)下 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 318
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (1064ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048916240

作品紹介・あらすじ

-これはちょっと想定外ですの。ついに始まった小田原征伐。戦前会議を経て、北条、羽柴、毛利、最上、上杉、滝川、伊達、武蔵-全勢力入り乱れた"総合相対戦"形式を取ることになった。歴史再現の行く末を世界各国が見守る中、武蔵が毛利代表である人狼女王への刺客として送り出した人物は、誰もが想定すらしていなかったあの人物だった!?どいつもこいつも主張重視のバトルロイヤルが温泉街でついに始まる一方、六護式仏蘭西では真性全裸が光り出す。各国が本能寺の変とその先の未来を見据え動き始めた初の大規模歴史再現。その戦いに勝利するのは?そしてノリキと氏直の因縁は-?第六話、終盤戦!

感想・レビュー・書評

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  • 小田原征伐の各署での戦いがはじまります。人狼女王はハッサン・フルブシの提供するカレーを食べつづけ、シロジロ・ベルトーニとハイディ・オーゲザヴァラーの会計コンビは武蔵の予算を着服した罪のために窮地に立たされます。さらに里見・義康とP.A.Oda勢から派遣されてきた可児・才蔵(かに・さいぞう)の空詠み(カラオケ)勝負や、人狼女王と最上・義光の卓球勝負など、おおむねギャグ・パートが展開され、たがいの権益の交換するために正純が交渉をおこなうことになります。他方、六護式仏蘭西に対して水攻めをしかけたP.A.Oda勢は、竹中・半兵衛(たけなか・はんべえ)の指揮のもとで、福島・正則をはじめとする武将たちの戦いがくり広げられます。

    小田原での戦いの帰結が見えたところで、正純は武蔵を蟹江城へ向けて出発させ、真田勢との戦いとなります。トーリと浅間は敵の術式によって苦境に陥りますが、そこでおたがいのきずなをいっそう強くすることになります。

    最後は、北条・氏直とノリキの相対戦で締めくくりです。この二人の絡みが今回のストーリー上の山場になると予想していたのですが、付け足しのようなかたちであっさりと結末がつけられており、やや拍子抜けでした。

  •  今巻は前巻の終盤に開始された小田原征伐が中心の話。この歴史再現では各国が様々な戦いを繰り広げることになる。しかしその戦闘方法は大食い対決、カラオケ、卓球など到底戦いとは言えないものばかりで…。
    そして今巻ではついにアイツが戻ってきて、過去の因縁に決着を付けることになります。
     また同時刻にパリで行われていた巴里水没についても描かれており、こちらも様々な戦いが繰り広げられています。

     境界線上のホライゾンの登場人物は皆個性が強いなと読むたびに感じます。(特にネイトママン)
    個人的に今巻はあまりトーリが活躍している場面があまり見られなかったのは残念でした。

     次巻は小田原征伐終了後に行われる関東解放、武蔵は一難去ってまた一難の状態となってしまうのでしょうか?
    次巻も楽しみです。

  • 小田原征伐、蟹江城の戦い、備中高松城の戦い、そしてパリ攻略とひたすらバトルの連続だけど、戦闘スタイルの違いや戦闘方法とかが多岐に渡っていて退屈させない。
    カレー大食い勝負だったりカラオケだったり卓球だったりw

    久しぶり?の千ページ越えで情報量ハンパない。
    公主隠しと二鏡紋については進んだような進んでないような。
    ナルゼの気付きが今後どう展開するか気になる所。

    出番は少なめだったけど、最後の最後に決めたノリリンカッコイイ!
    武蔵の外道連中の影響を受けて、氏直さんがどうなっていくのかも楽しみ。

    そして次巻は遂に関東解放!

  • 読んだらカレーが食べたくなったので夕飯はカレーにした

  • 上中下 全部の感想。カレーの活躍が目立つ回。羽柴勢を大きくピックアップ。もう終盤近いかなと感じる巻。
    全体を通しての謎であるにきょうもん(漢字忘れた)だけピックアップするととても薄い本になるのでは。最後の最後に一気にこの話になるのかな。

  • 凄くカレーが食べたくなれます。

  • 小田原征伐ではカレー、卓球、空詠み、通常戦闘と様々な戦い模様で退屈することなく読み切った。一番好きなキャラである義光がママンとのチート対決で汗を彷彿しながら闘うシーンなどが良かったが、福島やヨシキのものも見応えはあったと。しかし、実際は特報にある開発中格ゲーに一番心躍らされた。本当に境ホラの格ゲー出れば良いのにな。

  • 情報量多すぎてかけないねぇ。。。

    やっぱり大食い決定戦だったり、勝敗基準がわからなかったり、おなかいっぱいだったり、最後の最後しか出番のない彼とか。

    3分冊くらいにできそう。

  •  自分が望む場所に渡ることができるか。不安や恐怖を感じながらも自分が望む場所に届く一歩を歩み出せるかが書かれた6巻下。大混戦の小田原征伐終了巻。

     過去に淀まない自分を見つける。今巻では多くのキャラクター達が自分が置かれている立場をもう一度確認し、先を見つけた気がしました。可児VS義光戦では十本槍補佐として高みについた可児をこれからも頑張らせることを確認させ、義光には逝ってしまった娘に孤独ではない自分を見せることが出来た。メアリと点藏、トーリと浅間の関係にも新しい息吹が入りました。メアリは完璧に嫁心がついた状態になり、点藏も自分がやるべきこと、言うべきことを自覚させました、忍者もげてしまえ。また、6巻を通して描かれた浅間とトーリの関係に1つの決着がつきました。あのカッコづけで、自分をはっきりだしているような全裸兼女装も変化する関係に不安をもっているそれでも浅間と歩みたいから未来に向かって歩き出す。くそったれホントに全裸のくせにかっこいんだからよぉまったく。そして、世界のスーパーヒロインノリキと氏直もめでたくハッピーエンドを迎えました。大きなものを背負ったやつらを見てきたから、自分だってその大きな荷物を渡し終えた人間を抱えることはできる。面倒な女を抱えて生きていくのが武蔵の男としての本懐ですな。ましてや、自分が大切な家族として捉えていた女、もしかしたら自分がその立場であったかもしれないもう一人の自分。そんな女性を自分の夢と一緒に迎えたい。労働者らしい嫁の迎え方でした。

     ただ、歴史と手続きによって消えるのではなく、向こう側へ正しく渡ることができる終わり。歴史をただなぞるだけではない、そこに生きた人々の気持ちを繋ぐことができるのも境界線上のホライゾンならではの醍醐味です。今回の小田原征伐はまさかのカレー大食いから始まり、うどん製造機の完成、カラオケ合戦、怪獣温泉卓球対決とカオスな戦闘が描写されましたが、お次はどんな勝負が待ち受けているのでしょうか。今回の真田要らず組の勝負のように不安と恐怖を抱きながらも、期待を背負うものの対決はどういった決着を見せるのか。7巻が楽しみでしょうがないですな。あ、477Pはどうみても股間にしか見えないよね!

  • えーっと、情報量多すぎてどっから感想書くか迷う。毎度のことながら正直もういいよ…と思った部分もあるけど、全体的には面白いから困る。
    つーことで、相変わらずドタバタしながら、小田原征伐――ノリキの嫁取り戦――終了。読み終わった直後はもうちょっと見せ場あげても良かったんじゃないの?と思ってたけど、ちょっくら仮眠とってから読み返してみるとあのくらいの方がノリキらしいかなーとも思う。
    点蔵とメアリも一歩前に進んだし、Ⅶ・関東解放が楽しみだ。

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著者プロフィール

第3回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作『パンツァーポリス1935』にて作家デビュー。代表作は『風水街都 香港』『機甲都市 伯林』を始めとする「都市シリーズ」や『終わりのクロニクル』シリーズ、『境界線上のホライゾン』シリーズなど。

「2022年 『EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の超能力学園OO〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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