俺のかーちゃんが17歳になった (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 77
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048917964

作品紹介・あらすじ

澤村隆史、高校2年生。ある日学校から帰宅するとそこには見知らぬ女子高生の姿が!「隆史、おかえりー」って、まさか俺のかーちゃん!?いったい何があったのかと訝しむ隆史に、引きこもりの妹・優香が、どうやら巷で噂の「17歳教」が関わっていると教えてくる。この組織に入ると「永遠の17歳」になれるらしいのだが…。真相を突き止めるためにかーちゃんを尾行することにした隆史と優香。そして二人は17歳になったかーちゃんの真の姿を目撃する!かーちゃんを取り巻く「17歳教」とは…!17歳の母親による、ハートフルホームコメディ!第19回電撃小説大賞、最終選考作登場!

感想・レビュー・書評

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  • 血のつながりがないヒロインがひとりしかいないのはすごい英断だと思った

  • 既婚、子持ちを公開してのアイドル再デビューというのは、ある意味斬新。魔法少女が、正体を晒して活躍するみたいな感じでしょうか。
    ファミレスでの惨劇で、処女膜再生などとドン引き発言、傷害事件を起こす客が出ます。これ、不要と思うのですが、作者の覚悟なのでしょう。

  • 母親が17歳になってアイドルをする、言ってみればただそれだけの話なのに展開が絶妙で楽しめた。これは良い家族愛です。かーちゃん、俺、妹の3人で完結せず、メー子とばーちゃんと少しずつ気になる人物が登場し飽きさせない。1テーマで勝負しなおかつ面白い作品はよいものです。

  • 元来かーちゃんとはその幻想をぶち殺す存在であり、ラノベでは無害化された姿でしか登場しないのが普通である。その常識を破ってかーちゃんを主題に据えた本書の挑戦には大いに関心をそそられた。
    だが読んでみると、ナンセンスな設定のコメディの中、母が子に向ける愛情だけはひときわ重たく描かれており、アンバランス。空想世界に軽やかに遊ぶムードはなく、ライトノベルとは言いかねる。やはりかーちゃんには勝てなかった。

  • この物語はフィクションです.実在の声優・宗教団体とは無関係です.
    もうこの注釈で笑ったわ.

    母ちゃんが<17歳教>に入信して謎の儀式で永遠の17歳になってしまった.
    そんなわけで
    タカシ17歳,かーちゃん17歳,妹14歳の家族とその周囲のお話.
    そこそこ面白かったわー.

    そして帯に声優の井上喜久子さん(17)のコメントが.
    まさかの公認.

    あ,そうそう作者さんの要望に従って書いておくことにします.

    「『俺のかーちゃんが17歳になった』がムチャクチャ面白い!超おすすめ!」

  • 面白かった。ただメインのネタに対して本文は結構真面目なせいか、少し物足りなくもあり。でも妹も同級生も魅力的だったし、面白く読み進められたのは確か。ばぁちゃんはもうちょっと活躍して欲しかったかな。

  • 妹、常人離れした同級生といったキャラの配置は日常の学園を舞台としたコメディ中心のライトノベルといったふうだけど、それ以上に17歳になった母親と母親が17歳になることを決めた動機の存在が大きく、なかなかしんみりする話だった

  • 基本的には楽しい作品。「家族愛」の物語なんだろうと思うけれども、そこだけにフォーカスし切れていないというか、それ以外の要素まで欲張ってしまったのが残念。

  • 最近では珍しい、家族もののハートフルコメディです。
    ただし、内容は母親が17歳に若返るというファンタジーです。

    主人公視点で話は書かれていますが、母親中心で話が進むため、
    もし次巻が出るとなると、どうなるのという感じもしなくもない。

    文章は丁寧で、読みやすい。読書時間:2時間

  • 突然母親が17歳に若返っていて、もちろんこれまで通りというわけにもいかず、ドタバタに巻き込まれる話。17歳教というどこかで聞いたような単語をテーマに、友情や家族愛とうまく絡めた、とてもハートフルな内容だった。
    と、表面上だけ読むとなんてことはない非日常系ラノベなんだけど、深読みすると、老いという社会学的トピックに対して、色んな意味で喧嘩を売っている、ある意味ではディストピア的な内容。特に、謎の17歳の少女が登場する展開は、色々とやるせない。著者がそこまで意図しているかどうかは知らないけど、老いに対する斬新すぎる解答に、正直引いてしまった。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞、最終選考候補作『俺のかーちゃんが17歳になった』でデビュー。

「2021年 『琴崎さんがみてる ~俺の隣で百合カップルを観察する限界お嬢様~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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