小説 千本桜 弐

著者 : 一斗まる

• アスキー・メディアワークス (2013年10月31日発売)

作品紹介・あらすじ

世界を襲った未曾有(みぞう)の大災害以降、「影憑」(かげつき)という正体不明の存在に脅かされている帝都桜京(ていとおうきょう)。これに対処する「神憑特殊桜小隊」(かみつきとくしゅさくらしょうたい)の未來、鈴、錬は、帝都桜京學院に通う學徒兵だ。勉學に遊びに街の治安維持にと日々奮闘する彼女たち。そんな中、帝都に大サーカス団がやってきて…。

感想・レビュー・書評

[荘野さんの感想 · 2014年6月9日]

今回の見どころは錬と鈴。悪い大人に捕まっていたという過去があったとは……。錬が凛々しくて少年らしくて可愛らしかった。鈴はこのまま喋れないの？

[hosinotukiさんの感想 · 2014年1月13日]

双子と曲馬団の過去が絡んだ展開。物語も進んでいるのかどうか分からないし謎がどんどん増えていくようではあるが、初音未来は大正ロマンあふれるこの世界で神憑きとして成長していってる。ほのかな恋愛も進展するといいなあ。

[なたんさんの感想 · 2022年3月27日]

表紙がすっごく好き‼️

[music2096さんの感想 · 2014年8月30日]

2がでたなら3も！

[東和瞬／翻訳者さんの感想 · 2013年12月14日]

　サーカスというものはある種の異界です。
　猛獣、道化師、曲芸、色々とあるけれど観客から日常を切り離し、一時の娯楽を与えてくれます。
　大正ロマン、延いては冒険活劇たる千本桜の世界でもそれは例外ではなかったようですが……。ここで締っては事件は始まらない。
　
　曲芸団にとってけして切り離せはしない負の想念、それは人攫い。
　豊かさと郷愁に満ちた帝都はあくまで現代でなく、近代の蛮性を密かに隠していたか、そこに人の心の闇が現となってはたまらない。
　
　そんなわけで、今回の敵は鏡音姉弟を縛り付けようとする大悪です。
　未来にとっても身近な人間が酷く追いつめられるとなっては一巻の時のようなお気楽さ加減じゃあいけません。

　結構流血描写も目立ちますし、何せ二人の過去は洒落にゃなっちゃいないので星を一つ取り下げました。一巻の延長と考えてはいけませんよ。
　私はその辺り面喰いました。
　加えて、今回の敵である道化師達との決着は次巻以降に持ち越しと来ています。話が進むにはいいのですが、正直不快な連中であったので奴らをきっかけに諸悪の根源の登場が見込まれます。

　そもそもクリプトンの六人だけで話を回すのは無理なのでは？
　オリジナルキャラで対抗軸を作るのは現時点を見るに難しいと言わざるを得ません。単発の事件を延々と解決する路線は捨てたようですし。

　あと、流歌姉さんのドジはそろそろ取り返しの付かない段階に達しつつあるので、三巻では今回垣間見せた本領を見せていただけるよう単に願うものであります。
　厳しいようですが、次回では物語の中心軸を見たいです。
　一応未来が本来の世界に帰るという目標はあるのですが、現状帝都を覆う闇の、その正体の一端でも掴めないと読者としてはやきもきさせられるばかりなのです。　
　そんなわけで、次回も期待してます。

[Dream48さんの感想 · 2013年11月16日]

自分的にツボにハマりまくり、今回も楽しかった。次回作にはもっと期待。いつまでも、続いて欲しいなぁー。

[すこんぶさんの感想 · 2013年11月16日]

ななめ読み。次買うかどうかは表紙によるなぁ…。

著者プロフィール

ゲームの原画やキャラクターデザイン、漫画、CDジャケットなど、幅広く活動するイラストレーター。ボカロ曲では「千本桜」や「カンタレラ」などの世界観やイラストを手がけた。『小説 千本桜』で小説の設定・執筆も担当。ゲームでは「＃コンパス」のコクリコットや、「クレプシドラ」の原案、キャラクターデザインなども手がける。

「2019年 『小説 千本桜　六』 で使われていた紹介文から引用しています。」