やり残した、さよならの宿題 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 134
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048924269

作品紹介・あらすじ

時を遡って紡がれる、あたたかくて切ない夏休みの物語。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。それは土岐波神社にお願いすると、神様のトキコさまがやり直したい過去に"時渡り"させてくれるというもの。
両親の離婚によって、大好きなこの町を離れることになった少女・鈴。
そんな彼女のために最高の夏休みをプレゼントしようとする少年・青斗。
二人きりで過ごす最後の夏休み。神社で遊んでいた彼らの前に現れたのは、遠い所からやってきたという不思議な女性・一花だった。
――これはそれぞれが胸に秘めたさよならの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2021.01.14

  • 「一章」
    最後の思い出作りの計画を。
    彼からしたらリスト化する事によって寂しさを紛らわせながらも達成感を得られる物だったのだろうが、彼女は特別な事は無く普段通りが良かったのだろうな。
    前日の夜からあの場で倒れていたという言葉と、彼等に伝えた言葉の矛盾を秘密にするという行為も気になるな。

    「二章」
    タイミングの悪い三トリオ。
    ガキ大将と呼ばれる者達は常に自分達が優位な立場に居なければ不安になりイライラするのだろうが、子供だからこそ言葉のナイフを簡単に突き立てられるのだろうな。
    彼の投球数などを考えると既に時間を越していたまでは分かるが、何故あの時計は違う時を指していたのだろう。

    「三章」
    不幸が重なった先の未来は。
    彼女が街にやって来たのは偶然であり、彼女の引越しや家庭事情を詳しく知った後から彼は既に計画を始めておりバレないように犯行に及んでいたのだろうな。
    彼女がしっかりとした服装をしていたのは、今回の件で出来たのか分からない痣を隠す為だったのかもしれないな。

    「四章」
    全てを知る者だからこそ今。
    虐待を受けている者は普段から恐怖心が大きく、逆らうと今以上の酷い暴力をと思うと助けを求める事が出来なくなるという典型的なパターンだよな。
    一人抱え込んでいた事も解決したのだから、これから先は笑顔でいっぱいの楽しい物になる事を祈るばかりだな。

  • 誤字・脱字が多すぎる。しかも全て小学生レベルの。誰も校正していないのか?そこが気になりすぎて話にあまり集中できなかった。

  • デビュー作もそうでしたが、どこか欠けていて、応援したくなるキャラクターが魅力。小学生主人公の背伸びし過ぎない感じが良かったです。今作の方が仕掛けが簡単だなと思ってましたが、私もまだまだ子供でしたね。

  •  小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。それは土岐波神社にお願いすると、神様のトキコさまがやり直したい過去に“時渡り”させてくれるというもの。
     両親の離婚で、大好きなこの町と離ればなれになってしまう少女・鈴。
     そんな彼女のために最高の夏休みをプレゼントしようとする少年・青斗。
     二人きりで過ごす最後の夏休み。神社で遊んでいた彼らの前に現れたのは、遠い所からやってきたという不思議な女性・一花だった。
     ――これはそれぞれが胸に秘めたさよならの物語。

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著者プロフィール

静岡県出身。2013年電撃小説大賞金賞を受賞。受賞作は2014年『僕が七不思議になったわけ』(メディアワークス文庫)として刊行される。同作は心を打つドラマと魅力的なストーリーテリング、そして衝撃のミステリーとして評判を呼ぶ。2019年「サクラの降る街」で第10回京都アニメーション大賞KAエスマ文庫特別賞を受賞。他の著書に『君の色に耳をすまして』『やり残した、さよならの宿題』(ともにメディアワークス文庫)がある。

「2019年 『終わった恋、はじめました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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