そして、その日まで君を愛する (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 179
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049124811

作品紹介・あらすじ

まだ存在すらしない自分の息子の体に“心”だけが乗り移ってしまった少年・嵯峨愁。途方に暮れる彼に寄り添う少女・麻百合。彼女にはある秘密があって--。物語は同月刊の『 あの日の君に恋をした、そして』に続く

感想・レビュー・書評

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  • 「あの日の君に恋をした、そして」の対となる物語。息子の嵯峨ナツキと入れ替わった父の愁の視点で語られます。サスペンス色が濃かった「あの日」と比べ、こちらはラブロマンス色が濃いですね。最後にぐるりと全部が繋がります。確かにどちらを先に読むかで感じ方が変わりますね。「あの日」と「そして」の2編を合わせて一つの作品であると感じました。この物語に出会えたことに感謝。

  • 恋愛の甘酸っぱい感じとサスペンスが融合して私は楽しめました。ささっと読める感じもあるし、すらすら読みやすかって、次がどうなるのかなとワクワクしながら読めました。対になっている本に期待です。サスペンスと恋愛が2つ同時進行になっているので、物足りない人もいると思いますが個人的にはすごく楽しめました

  • あー、ごめんなさい。久々に苦手かもな構成というか展開で、ちょっとワシには合わなかった。

    セットの物語「あの日の君に恋をした、そして」と合わせてになるんだけど、どうしても納得しかねる部分があった。時空を超えて、かなり入り組んだ恋模様そのものはまぁ面白かったと思える。多少の綻びはあれどこの複雑さを表現したのは良い。

    でもその影で、サスペンス要素の中で、主人公たちの行動の結果消えてしまった人たちが不憫。まぁそう思わされたということは、逆説的に良くできているのかもしれない。

  • 1990年に秩父に生まれた嵯峨愁は2002年7月1日、小学6年生の夏荒川で奇妙な声を聞き意識が飛んだ。意識が戻った時は大きな川の中で、車の事故で川に投げ出されたという。事故まで一緒にいたという同い年の従姉妹麻百合が呼びかける名前がー

    ◆「あの日」を読んでるから何が起きるかわかってるからおさらいと答え合わせ、て感じだったけどナツキサイドみたいなハードな事件はないし、「大人まで」だから駆け足だったな。「あの日」のラストで名前でわぁ!と思ってたけど、なるほどそーいう流れ…。

    てゆーかつくづく12歳が「未来の子供」を意識するって…そんなわけないだろー、子供は子供やーと思わなくもないけど(笑)、幸せな未来が繋がっててよかった。

    1回めで未来が変わってるくらいだから、「そして、」ファイルはなくなるだろけど、結局1回めまでの間に書いてたのはナツキ、ではなくてマメな方の愁の回顧録、なんだろけど「あの日」の本は「そして、」ファイルに感化されたナツキの本…。うーむパラドックス…

  • 「あの日」を先に読んで正解だった。単に対になっているだけでなく、タイトル通りの長いラブストーリーでミステリ要素は無し。こちらを読んでしまうと、奥さんがどういうつもりだったのか気になってしまう。

  • 2019年3月メディアワークス文庫刊。書下ろし。2冊同時刊行の2冊目。予想通り、1冊目に繋がり、円環構造が出来あがりました。この環は繰り返しにはならないようですが、繰り返すほど、変わる円環というのも面白いアイデアです。

  • 突然入れ替わった人物は。
    彼が長生き出来た理由の一つに、息子からの手紙や入れ替わりで見た現実があったからだろうな。
    互いのどちらかが苦しい思いをした時にだけ起こる入れ替わりというのは、苦しくなかった者からしたら突然で驚くばかりだろうな。

  • 心が入れ替わる奇跡に驚きつつもその時代に適応していく、親と子。
    読む順番で読後感がかわるのか?
    愛しき日々。彼らの運命はいかに!

  • 【読む順番で変わる読後感! 愛と幸福の物語はこちら。】

     2002年7月2日。十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨愁。しかし、彼はあるとき“心”だけが三十年後に飛ばされ、将来生まれるという自分の息子・ナツキの少年時代の心と入れ替わってしまう。
     途方に暮れる愁に、そっと寄り添う不思議な少女・雪見麻百合。彼女にはある秘密があってーー。
    「偶然じゃなくて、運命なのかもしれませんよ?」
     長い長い時を超えて紡がれる大きな愛の回想録。ーー物語は同時刊行の『あの日の君に恋をした、そして』に続く。

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著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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