後宮の夜叉姫 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049125351

作品紹介・あらすじ

後宮の奥、漆黒の殿舎には人喰いの鬼が棲むという――

 泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。
 しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。
 そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者で――。
『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • さくっと読めるラノベ^^
    主人公に都合良くささっと進む展開といい、マンガ感満載ですけど楽しく読めました♪
    綺麗なイラストなので、他の登場人物のイラストも見てみたいです。
    ただ、沙夜が私の中ではもっと幼いイメージなので表紙のイラストに違和感かんじます(;´・ω・)

    物語はまだ序章といった感じなので続編も楽しみたいと思います♪

  • 妖が見えるヒロインを主人公にした後宮で起こる事件や陰謀を解決するというミステリー仕立ての中華ファンタジー。
    後宮で出会う妖がどれもこれもいやに有名どころなので、正体に気がつくとニヤッとしてしまう。
    ただヒロインは科挙に合格するぐらい優秀なはずなのに、全然その設定が生かされてなくてちょっとなんだかなあと思う。
    あとヒロイン設定盛り過ぎではないだろうか?(笑)

    物語展開的に色々、ええ?と思うところもあるけどまあ、いいか。
    あとむしろヒロインのお母さんのエピソードを読んでみたい。

  • 物凄い天才として話が始まるわりにその後の展開にまったく活かされてなくて不満。
    それが無ければ普通に楽しめたと思うのですが、気になってなんだか物足りない印象に。

  • 面白かった!キャラ全体的に好き。ヒロイン、アホなかんじはしないけど、それほど知性も感じないので、もっと賢さが役に立つ場面があるといいな

  • 官吏になるためにど田舎生まれの才女で人ならざるものが見える主人公が、科挙を受けに来て、女子は官吏になれないと突っ返され後宮に下級宮女として入ることに。ここまでの流れとテンポはとてもよく、わくわくしながら読み進められた。
    その後、仕える妃に目をかけられたのをきっかけに、仲良くしている先輩から見放され夜叉が出ると噂の白陽殿で過ごすことに。そこで出会ったハクから学び、天狐に鍛えられ、助けられながら怪奇事件を解決していく4編。
    3章までは沙夜の無鉄砲ながらひたむきに頑張る姿がテンポよく描かれていたのですが、4章から終章にかけてが駆け足なのとなぜそのキャラがそんな動きを??と消化不良だった。
    (本編中で主人公のモノローグにもあったが)、全く興味のなかったというか避けていた父(帝)になぜいきなりそんなに心を寄せているのか。皇帝の座を狙っていたわけではない(実際に政務を代わりにこなしていた)宰相が、なぜハクの知識を得たいだけのために友人である帝を殺そうとするのか。緑峰の極度のキャラ変と求婚。父との約定なのはわかるとしてもでは母は?母の存在感いきなり薄くなってないか?温かい人物描写とは???急展開すぎてモヤモヤが残ります。
    続編で回収していくつもりなのかもしれませんが、もう少し登場人物の心の機微を描いて欲しかった。
    2巻が出たとして読むかどうかは...保留

  • Tさんのお勧め。

    科挙をトップで通過し、妖も見える「女の子」。
    しかも皇帝の子供とあっては盛りすぎでは?

    スピード感のある展開で、
    ちょっと裏のある事件で面白かった。
    神獣の白澤が人間の前ではモフモフの白い猫に化けて、
    猫語を通訳してもらうのが面白かった。
    もうちょっと長くして、
    もったいをつけた話にしても良かったのでは。
    続きはあるのだろうか。

  • 最後のプロポーズに至る経緯というか、ヒロインに惚れる描写どこかにあった!? という感じ……。いや、流れ的にわからなくはないけど、私が読み飛ばしただけだろうか。

  • 「夜叉の目覚めた日」
    母の形見を捨てられた先で。
    彼女の突然急変した態度やその後の行動が何故なのか理解するのは難しいが、何処かで彼女の事を詳しく知ってしまったから追い出したのだろうか。
    偶然なのか必然なのか分からないが、一人との一匹が出会った事によりこの宮廷内がどのように変わっていくのか見物だな。

    「饅頭と水鬼」
    水に捕われ連れて行かれる者。
    貧しい食卓は仕方の無い物かと思っていたが、彼が把握していた以上に量も質も悪い食卓だったとしたら今回の事件や今まで亡くなった者は殺された様なものだな。
    空腹を水分で紛らわせるのは良くある事だと思っていたが、そこにこんな落とし穴があり無自覚の内に心と共に身体が衰退してしまうなんて恐ろしいな。

    「籠の鳥は夜にだけ鳴く」
    何度も繰り返す偽妊娠が本当に。
    立場上一度下した診断を自ら覆す事は出来ないとしても、目の前で苦しんでいる者が居て尚且つ新しい命が産まれようとする場を邪魔するなんて酷過ぎないだろうか。
    彼女があの子を助け親交を深めていたからこそ、望まなかったかもしれないが待望だった子が無事産まれるよう手を貸してくれたのかもしれないな。

    「後宮に星は流れる」
    全ての陰謀は暴かれ真犯人は。
    ここまで計算され精密に練られた犯行は中々思いつかないだろうが、彼に入れ知恵した者が余程の切れ者だったのか彼自身も相当の頭の良さを持っていたかだな。
    この世には居ない存在となってしまった彼だが、そのおかけで離れ離れだった娘と身分など関係なく暮らせるというのなら生ける屍でもいいと思ってしまうだろうな。

  • うーーん、これ、ヒロインちゃんの頭の良さをちっとも活かしてないんじゃない?あとさ、緑峰の最後の行動というか、プロポーズ、意味わかんないんだけど。なんでいきなりそうなったの?天狐のツンデレっぷりはよかったんだけどね。

  •  泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。
     しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。
     そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者で――。
    『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!

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著者プロフィール

広島県在住。第19回電撃小説大賞応募を経てデビュー。元警察官という異色の経歴を武器に、精緻を極めた文体と温かい人物描写を得意とする。

「2023年 『後宮の夜叉姫5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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