神楽坂・悉皆屋ものがたり 着物のお直し、引き受けます。 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2019年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049125757
作品紹介・あらすじ
鎌倉にある呉服屋の長女・紬は、どうしても着物に興味をもてず、店の経営に腐心する日々を送っていた。そんな様子を見かねた両親の強引な指示によって、彼女は神楽坂の路地裏に建つ悉皆屋で修業することになる。
仕立て直しや洗い張りなど、着物のメンテナンスを一手に引き受ける悉皆屋。飄々とした店主や軟派な大学生らと共にこの店で働くうち、紬はこれまで気づかなかった着物の魅力にはまっていく――。
瀟洒な街・神楽坂には、日本伝統の美が、よく似合う。
感想・レビュー・書評
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鎌倉にある呉服屋の長女・紬は、どうしても着物に興味をもてず、店の経営に腐心する日々を送っていた。そんな様子を見かねた両親の強引な指示によって、彼女は神楽坂の路地裏に建つ悉皆屋で修業することになる。
仕立て直しや洗い張りなど、着物のメンテナンスを一手に引き受ける悉皆屋。飄々とした店主や軟派な大学生らと共にこの店で働くうち、紬はこれまで気づかなかった着物の魅力にはまっていく――。
瀟洒な街・神楽坂には、日本伝統の美が、よく似合う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悉皆屋、という職業を初めて知った。着物のことを色々知ることができて勉強になった。もう少し神楽坂の街並みを感じられたらさらによかったかなぁ。
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「紬の記憶」
足りないものを探しに。
自分自身で気付かなければならない事だったとしても、いきなり追い出すのは少し酷すぎやしないか。
祖母が危惧した通りになってしまったからこそ、経理一筋の目線になってしまったのではないか。
「恋の嵐」
好きな人のためならば。
長年着用していなくとも想い出に残る品は大切に扱い、ふとした瞬間に当時の事を思い出すのかもな。
理由も教えてもらえず怒られたまま依頼していたら、自分が悪くとも納得できなかっただろうな。
「受け継ぐもの」
初めて知った祖父の事。
自分の家には関係のない紋を見つけてしまったら、嫌な想像ばかりしてしまうのも無理はないだろう。
生きているうちに話を聞くことが出来たら、最期の願いを聞いた時に違う反応をしていただろう。
「淡い色の依頼」
襖越しに語られた言葉。
血の繋がりが全てではないが、何の前触れもなく告げられたら今までと同じようには出来ないかもな。
周りに居る者たちが離れていかなかったからこそ、前に進むための一歩を踏み出せたのだろうな。 -
祖母が亡くなり、経営下手な両親に代わり呉服屋の経営に奔走をする主人公の紬。でもある日、経営手腕以外にも必要なものがあると両親に言われ、悉皆屋(しっかいや)で着物について、学ぶことになり…。
シリーズ化しそうな予感。
悉皆屋さんって、初めて聞く言葉。
着物を洗ったり、解いて反物に戻したり、仕立て直したりとメンテナンスをするお仕事をしいているところ。 -
着物のお話に惹かれて読んでみました。
千秋や紬が変わっていく心の過程がよくわかりませんでしたが着物はただの高い服じゃないんだ、と思わせられました。 -
話自体は悪くないんだけど、なんで彼が動くのかがわからなかった。