Missing 神隠しの物語 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 469
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049130812

作品紹介・あらすじ

神隠し――それは突如として人を消し去る恐るべき怪異。
 学園には関わった者を消し去る少女の噂が広がっていた。
 魔王陛下と呼ばれる高校生、空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまう。
 空目に対して恋心、憧れ、殺意――様々な思いを抱えた者達が彼を取り戻すため動き出す。
 複雑に絡み合う彼らに待ち受けるおぞましき結末とは?
 そして、自ら神隠しに巻き込まれた空目の真の目的とは?
 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作が装いを新たに登場。

感想・レビュー・書評

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  • わたしが中学生のときに夢中で読んでいた伝奇シリーズの改訂版。

    小野不由美さんの「残穢」のような、
    伝染する怪異のお話です。
    民俗文学や伝承文学、都市伝説を基盤としたホラーで、
    とにかく怖かった記憶がある。

    伝承文学、昔話や説話が大好きなので、
    それを使ったライトノベルということで、まあそれは夢中になりました。本屋で改訂版を見つけた時は思わず二度見。この歳になってこのシリーズをまた楽しめるとは、嬉しい限りです。


    シリーズ1作目の怪異は「神隠し」。
    神隠しが「伝染」していくのを説明していくのが面白いのだけれど、1作目はキャラクタの説明が多くて、良くも悪くもライトノベルという感じ。

  • 中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。
    旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。

    話の流れに変わりはないが、ネット環境や表現の仕方、色、登場人物の雰囲気が少しだけ変わっている。登場人物の雰囲気が変化するとは思っていなかったが、これもありと思える。
    授業が週6日制のままになっていたことには驚き。今の学生が読んで不思議に思うかもしれない。
    携帯を持っていないという設定も、現代人は驚くかもしれないが、こういう人がいてもいいと思う。

    変わらず厨二病心をそそられる作品。

  • 怪奇現象が好き(幽霊は苦手(笑))な私が前々から読んでみたいと思ってた小説です!やっと読めました!神隠し…良い。途中背筋をゾクゾクさせながら読んだりもしました。人との繋がりって不思議だなあって思いました。

  • 主人公ほとんど出てこない(笑)
    怪奇系のお話、ホラー要素はない。
    友人のためにみんなで協力するところは良い。
    弟戻ってくるかと思った…けど、来ないのね。
    これはシリーズものなの…?それならちょっと楽しそう。

  • 中学生とかで読んで忘れられないシリーズの新装版です。
    変わっている所もあるようですが、懐かしい!
    怖くて美しい表現に当時からハマってました
    一冊目だけではまだまだ分かりにくい部分もあるかもですが、読み進める度に好きになった作品です

  • 「魔王陛下はかく語る」
    突然現れた二人。
    態と無視しているなら分かるが、同じ空間に居て話題に出ている人物が傍に居るのに気付かない事は違和感しかないだろ。
    何一つ自分の口から情報を語らない時点で、何かしら訳ありだと考えたりしないのだろうか。

    「幽霊少女はかく語る」
    目覚めた場所は。
    興味本位で追い続けていたのだろうが、明らかに景色がおかしくなった時点でやめていたら消えたと考えなかったかもな。
    会話の内容や最後に見た表情を見た時の印象から、害ある者なのか分からなくなったのかも。

    「夜の魔神はかく語る」
    居なくなった者。
    大切にしていた子供の方が無事に帰宅していたら、家庭は壊れることなく何も無かったかのように日常が過ぎてたのかもな。
    自ら望んで行ったといえど、助けたいと言う者たちが居る限りは簡単には行けないだろうな。

    「魔狩人はかく語る」
    特別な診察券を。
    自分の手札は開示せず相手から情報を得るばかりの状態で、まず信じろと言われても難しいだろうし余計に怪しく思うだろ。
    虐めている人間は忘れるだろうが、された者は一生傷を負ったまま過ごす事を知るべきだろ。

    「日常」
    繋がってしまう。
    考えてみれば直ぐに感じるであろう疑問に誰も気付かなかったのは、あまりにも浮世離れしている状況のせいなんだろうな。
    連絡をとる手段があれば頼りたくなるだろうが、相手が現世に居ない事を忘れてはダメだろ。

    「そして彼等はかく語る」
    パチンと消えた。
    干渉しなかった世界を無理矢理繋ぐ者が現れたら、犠牲者が出ないよう務めるのは当たり前だが目の前でやるのは酷だろう。
    怪我人がいる以上仕方ないが、この状況を素直に全て話す訳にもいかないから大変だろうな。

  • 電撃文庫から出版されるのを昔楽しみにしながら読んでいたことを思い出しました。装い新たに出ていたことを知って再読することに。

  • 主人公が早々に謎の少女と共にいなくなり、神隠しにあった彼を助け戻すため友人たちがあちらこちらの怪異にまつわる人や場所を尋ね、怪異を専門とする討伐団体に属する男と出会うが、彼に導かれてようやく再開できた仲間と主人公の前で討伐団体の男が予想もしなかった行動に出るーーといったストーリー。

    高評価だったので読んでみたが、正直、自分が読んでいるのは他の方と同じ本だろうか…と疑ってしまうほどあっけなく、面白みのない話だった。おぞましい結末というが怖さも残酷さも乏しく、心が動かされない。

    続きを読めばまた見方も変わるのかもしれないが…一巻だけでいいかな。

  • うーん、続きを読むかどうか、迷うなぁ。

  • 文章が不思議で、物語の世界に入り込みやすかった。
    不気味だけど、なぜか「美しい」と感じる。

    美しい文章が好きな人、ファンタジー・ミステリー好きな人におすすめ!!

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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