- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049132229
作品紹介・あらすじ
迷家荘の蔵から謎の絵画が発見され、手にした和紗が倒れてしまう事態に。どうやら謎の亡霊に憑りつかれた様子。 司貴たちは亡霊の正体を暴くべく調査を始めるが、遠野全体を巻き込む大騒動に発展してしまい――!?
感想・レビュー・書評
-
件である荒神権現に振り回された1冊でした。未来が見通せる件だけに、始まりから終わりまですべて荒神権現の掌の上なんでしょうね。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
八月下旬。ようやく暑さが和らいできたある日、迷家荘の蔵から謎の絵画が発見された。ふと手にした和紗だったが、突然倒れてしまう事態に。どうやら霊に取り憑かれてしまった様子。
司貴たちが霊の正体を暴くべく調査を始めると、発見された絵画が“供養絵額”と呼ばれる死者の鎮魂のために描かれたものだと判明する。その絵に込められた想いを紐解くとき、事態は遠野全体を巻き込む大騒動に発展し――!?
司貴と和紗の関係も気になる、大人気シリーズ第8巻! -
迷家荘や遠野を巻き込んだ大騒動が起き、あわや危機一髪かと思いきや、後半であっさり解決。
悪い奴と思われたのも実は…、消えてしまったと思われたものも…、というのはパターン化されてしまったのだろうか。
その性もあり、登場人物もてんこ盛り。
作中で書かれてあったような司貴が紡ぐホッコリとした妖話には戻らないのだろうか。 -
「柳の下にたたずむ影は」
何もかも嘘ばかりの者の正体は。
最初から本来の名を知っていたら対応は違っていたかもしれないが、どう足掻いても変えることの出来ない未来に苦しむ事になるかもしれないな。
誰にも信じてもらう事が出来ず苦しい思いをしたのだろうが、学生本来の仕事を放棄する理由にはならないよな。
「件来たりなば、幸遠からじ」
幸せな物語の結末に待つものは。
過去の辛い出来事と偶然見えた姿が最悪の結果を生むなんて誰も想像していなかっただろうが、先を見通せた彼女だけは全て知っていたのかもな。
彼の遺作である作品に込められた本来の意味を理解した日から、自らの最期を決めて日々過ごしていたのかもな。
「迷家荘の一番長い日」
全ては筋書き通りに行われた事。
この様に手のひらの上で踊らされ続けては御用人の仕事だけでなく、人助けとして関わる出来事すら心労の一つとして心身を蝕んでいきそうだな。
神域に住む者達にとっては茶番に感じるような事柄ですら、人間にとっては一大事だと少しは分かってほしいな。 -
くだ子のキャラが濃い。いつもながらキャラ付けが上手いなー。神様たちもあちこちの顔をたてなくちゃいけなくて大変。
-
司貴と和沙の可愛いすれ違いが可愛いかった。